お酒を飲んだあと、自分の体内にどのくらいアルコールが残っているのかを調べることができる「アルコール検知器」は主に飲酒運転の検問などで使われていますが、実はものすごく安くて簡易的なものもあるんですね。
ふと思い立ってAmazonで検索してみたら、なんと1000円ちょっとで買えるものもたくさんありました。そんな安いんだ。
僕自身、普段からお酒を飲む機会が多いのですが、飲んだ翌日にどのくらい体内にアルコールが残っているかなんて調べたことがありません。せっかくですし、安くてクチコミが良さげなアルコール検知器をテキトウに1個買ってみました。
飲んだ5時間後くらいに試してみた
アルコール検知器が家に届くと、すぐに試す機会がやってきました。
日高屋でアルコールをジョッキ2杯飲んで帰宅し、そのまま昼寝すること3時間。目覚めてから風呂に入ってサッパリしたところで測定。だいたい飲み終えてから5時間くらいのタイミングでしょうか。
晩酌をして翌朝それなりに早起きすればこのくらいの間隔になるでしょうし、自分は一晩でどのくらいちゃんとアルコールを分解てきるのかの目安になることは間違いありません。早速アルコール検知器のスイッチを入れ、機器の準備ができるのを待ちました(10秒ほど予熱が必要になるようです)。
ところが……。
猛烈な屁意に襲われ、屁をこいてしまった
10秒間じっと待っている間に、どういうわけか唐突にオナラをしたくなってしまいました。
そしてこの時点でまだ酔いが残っていたのでしょうか。おもむろに手にとったアルコール検知器を尻にあてがい、屁意のおもむくまま全力でオナラをぶっ放してしまいました。
するとアルコール検知器が屁に反応。激しい警報音が鳴り響き、測定結果が表示されました。
その結果は「1.9g/L」「0.19% BAC」と表示され、「危険」という警告も表示されています。
道路交通法において、酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/L。今回の測定結果を換算すると0.95mg/Lということになり、文句なしで酒気帯び運転になる数値を叩き出してしまいました。
さすがに日高屋でジョッキ2杯を飲んだだけで、しかも飲み終えて5時間も経っているのにこの結果はおかしいのでは。続いて普通に息を吹きかけて測定してみることにしました。
普通に息を吹きかけて測定してみた結果
するとどうでしょう。長時間息を吹きかけてもなかなか反応がなく、測定結果は「0.0g/L」「0.00% BAC」と表示されました。一切の酒気帯びなしという結果です。
逆にこんなにきれいに酒が抜けるものなのか、というかオナラはとんでもなく酒気を帯びていたのはなんだったのか。
測定結果にどうも信用が置けなかったので、この日以降も飲酒した日は毎日測定するようにしたのですが、どんなにお酒を飲んだあとでも息だと測定結果はゼロ。オナラだと危険な数値を叩き出すようになってしまいました。
これ、実はアルコール検知器じゃなくてオナラ検知器だったんじゃないの??
一発で壊してしまった可能性が高そう
これは不良品の可能性もあるのではと思い、改めて取扱説明書を確認。すると気になる注意事項を見つけてしまいました。
・高濃度の干渉ガスが存在する場合、本機は正常に動作しません。
・腐食性ガスや大気汚染のある密閉空間での使用は厳禁です。
なにやらガスにめっぽう弱いという注意書きの数々。あれ……これってもしや、至近距離でオナラを浴びせるのは厳禁だったのでは……??
だとすれば不良品だなんてとんでもない。間違いなく僕のオナラによって破壊してしまったのでしょう。これはひどいことをした……。
今後もしアルコール検知器を購入することを検討されている方は、絶対にオナラを浴びせないようにしてください。また、飲酒検問でアルコール検知器にオナラをぶっ放すのも絶対にやめておきましょう。お酒を一滴も飲んでいないのにとんでもない数値を叩き出し、酒気帯び運転と判断されて免許取り消しになってしまうかもしれません。