大谷君に渡した資料を日ハムが公開

  by 赤いからす  Tags :  

北海道日本ハムファイターズがドラフト1位の大谷君を口説き落とした材料のひとつとされる資料を球団HPで公開した。

 

日ハムが貴重な球団資料を公開した理由が以下のとおり記されていた。

 

北海道日本ハムファイターズは、球団資料「夢への道しるべ」を本日から球団ホームページにおいて公開いたします。
この資料は、ドラフト1位指名した大谷翔平選手(花巻東高)との入団交渉において提示した原本ですが、ファンの皆様や報道関係者から内容についての問合せが多く、今回は個人情報など公開が適当でないと思われる一部を除く全文を開示いたします。

 

現在公開されているのは別紙で5枚。ほとんどがグラフを使い、見やすい印象を受ける。

日本人選手が過去にNPB(日本プロフェッショナル野球機構)を経験してからメジャーに挑戦したケースや、いきなりアメリカへ渡ったケースが、NPB、マイナー、メジャーリーグのカテゴリー別によって色分けされ、何歳のときにどこで活躍していたかがわかるようになっている。

ただし、メジャーに長い期間在籍していたからといって成功したとはいえない。推定年俸なども記載してあればさらに信憑性が高くなったかもしれないが、高校生に金銭面を資料として見せるのはあとから批判が出る場合も想定して避けた可能性はある。

面白いのは韓国人選手が国内実績なく、早期渡米したケースやサッカー選手が海外に移籍したグラフまである。

18歳の高校生の心を動かすには十分な感じがする。

この資料を読めば未成年が他国でいきなりプロに挑戦することが、どれだけ無謀なのかというのが伝わってくる。

考えてみれば、日本のプロ経験なしに、長い期間メジャーの一流選手として活躍した選手は思い浮かばない。未成年からの挑戦となると、マック鈴木という選手はいたが、メジャーで長期活躍したとはいえない成績だった。

この資料を用意して、物腰の柔らかい栗山監督が口説けば、高校生の心が動かないはずがない。

現実的にメジャーで活躍するには、日本のプロ野球で体力を作り、技術を磨き、経験を積んでからのほうが近道だろう。

ただし、大谷君が過去の日本人選手の概念を打ち崩す選手になった可能性もあったかもしれない。

 

画像:北海道日本ハムファイターズ公式HP (http://www.fighters.co.jp/index.php)

 

 

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