我々は櫻坂46・田村保乃を見誤っていたのか? ツッコミマシーンと化していた驚異の瞬発力に面食らった

  by 田中周作  Tags :  

ファンから“ほのす”、“ほにょ”と呼ばれ、対外的にはふんわり癒しのキャラとして知られる櫻坂46・田村保乃。何か痛いところを突かれると頭を抱えて答えに窮する姿が印象的だが、11日放送のラジオ『さくらひなたロッチの伸びしろラジオ』(NHKラジオ第1)では、人が変わったようなツッコミを繰り出し、ファンを驚かせていた。

同番組は、バラエティに欠かせないスキルについて毎週、お笑い芸人が特別講義し、アイドルとしての“伸びしろ”を広げるラジオ。この日のテーマは「ツッコミ」ということで、土佐兄弟の兄・卓也が登場。田村は、同じメンバーの土生瑞穂とともに、そのイロハを教わっていた。

その冒頭、タイプ的にボケかツッコミのどちらか聞かれた田村は、「いる人によって変わる」としながら、「どちらかというとツッコミかなと思ってる」と答えていた。そんな彼女がいきなり覚醒したのは後半。リスナーから寄せられたボケの文章に即座にツッコミを入れてもらうという企画だったのだが、「唐揚げにミカンかけといたよ」という文章を聞くやいなや、「いや、そこレモンやろ!」と0コンマ1秒もないくらいの速度でツッコミ。
 
一方の土生が同じようなボケの文章にツッコミを入れるも慌ててむしろボケになってしまう中、田村は的確に、「流しそうめん、テイクアウトで」「いやそれ無理やろ!」、「冷やし中華やめました」「やめたらアカンやん!」と的確にツッコミ。卓也から「NSC(吉本のお笑い養成学校)出てないですよね?」と驚かれた。
 
最後に、今回の土生と田村の伸びしろについてロッチ中岡創一が「何分咲き」かで判定。土生については「4分咲き」と告げたが、田村には「田村さんの伸びしろ、発表は2年後にします」とわざとボケると、「いや今言って~」とまたしても正確無比なツッコミを入れていた。もちろん即興である。

大阪出身の田村。知られざるツッコミ力の秘密について「お母さんが信じられないぐらいボケなんですよ」と、自然と身に着いたものと語っていた。

卓也は翌12日放送の『土佐兄弟のCultureZ』(文化放送)で、田村のツッコミについて「昨日の田村さんはマジすごかった」と感嘆。「エグい、しかもナチュラル」と絶賛していた。

櫻坂46はツッコミもいける!(YouTube)
https://youtu.be/ryZgllFVCG0

あわよくば『ラヴィット!』(TBS系)のシーズンレギュラーのときに見たかった田村のツッコミ。他の坂道グループにも、例えば乃木坂46であれば弓木奈於、同じ櫻坂46でも増本綺良、大沼晶保、日向坂46でも上村ひなのといった意外とまだ世間では見つかっていないバラエティ適性のある逸材がいる。

だが、美しさと可愛さが身上のアイドルグループの中では「変わり者」といった認識でしか捉えられていないのが、もったいない。今回の田村も含めて正当な評価が下り、様々なバラエティで活躍してくれることを期待したい。

ライター。