「キラキラした気持ちを思い出して!」 好評公演中のSanrio Kawaii ミュージカル『From Hello Kitty』いちごの王さま役・高崎翔太インタビュー

  by ときたたかし  Tags :  

サンリオの人気キャラクターたちがたくさん登場するアトラクション型ミュージカル、Sanrio Kawaii ミュージカル『From Hello Kitty』が、客席が360°回転する劇場・IHIステージアラウンド東京にて上演がスタートしました。公演は9月26日(日)まで。新型コロナウイルスの影響を受けて公演回数が減りましたが、待望の幕が上がりました。

■公式サイト:https://www.tbs.co.jp/stagearound/fromhellokitty/tickets/ [リンク]

ハローキティ、ディアダニエル、シナモロール、ポムポムプリン、マイメロディ、リトルツインスターズ(キキ&ララ)といった、2021年サンリオキャラクター大賞でも上位にランクインした人気キャラクターが勢ぞろい! そこへ人気俳優の高崎翔太さん、後藤大さん、宮城紘大さんら計8名が、ダブルキャストとして出演します。いちごの王さま役を務める高崎翔太さんに話を聞きました。

●今回のいちごの王さま役ですが、演じてみていかがでしょうか?

これは作中の話にはなるのですが、僕が演じるキャラクターはサンリオの創業者がモデルであり、幼少期から少年期を経て、青年期で会社を作るところまでを演じているんです。これは今回の作品で初めて描く内容になるそうです。なので、これまで描かれなかったサンリオの歴史にも触れていく物語なんです。

●ファンのみなさんにとってもとても感慨深いストーリー性ですよね。

幼少期に友だちができなかったという青年が、手作りのプレゼントを上げたところ、それがかわいいと評判になってみんなと仲良くなれたそうなんです。その矢先に戦争を経験され、辛くて暗い世の中を明るくするために、あの時そのプレゼントを贈ったことでみんなが仲良くなれたことを思い出して、ギフトの会社を作ったそうなんです。

●こうしてハローキティをはじめ、たくさんのキャラクターも生まれていくわけですね。

たくさんのキャラクターたちを生み出すことで世界中にギフトとしてプレゼントをして、仲良くなってもらおうとするんです。争いごとや暗いことがなくなる未来を目指して、かわいいキャラクターで人々をつないでいこうと、当時から (現在も発行中)いちご新聞というものを出していて、その想いを載せていた。その想いを伝えるためのキャラクターとして生まれたのが、いちごの王さまになるんですよね。

今回の舞台では高崎さんが言うように、サンリオが掲げる「世界を1つに、みんな“nakayoku”」というメッセージを込め、60年間の歩みを振り返り、今まで明かされることのなかったサンリオの歴史や思いをミュージカル化しています。そして、サンリオピューロランドでもお馴染みの大人気パレード「Miracle Gift Parade」を、本公演でしか見られないオリジナルストーリーを加えた特別版として上演しています。

●その背景を知ると、とても重要な役柄だと実感しますよね。

自分自身の想いをキャラクターとして言葉で伝えようと、それで生まれたのがいちごの王さまなので、僕が演じるいちごの王さまはサンリオを作ったご本人の気持ちがこもったキャラクターなんですよね。いろいろなキャラクターがいるピューロビレッジの生みの親、そういうキャラクターという理解で演じています。そういう流れがあるんです。

●来場される方には、どのように楽しんでほしいですか?

光が連動するミラクル♡ライトがあるので、これを持っていると楽しみが増しますよ(笑)。あとはYouTubeにKAWAII FESTIVALの参加ダンス振付動画が上がっているので、それを観ておくと一緒に踊れます! 既存の曲も何曲があるので、ちょっと耳になじませておくと、声には出せないけれど、心の中で口ずさめる感じはありますね。

●今日はありがとうございました! 最後にメッセージをお願いいたします。

大人の人が観ても子どもの頃のキラキラした気持ちを思い出してほしいですし、子どもたちが観ても楽しいな、すごいなという中に、ちょっとした道徳のお勉強じゃないですが、そういうのもの感じられる作品いなっていると思います。ぜひ観てください!

IHI Stage Around Tokyo is produced by TBS Television, Inc., Imagine Nation B.V., and The John Gore Organization Inc.

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo