11日放送の 『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)に、もう中学生が出演。その天才的リポートぶりが話題を呼んでいる。
前回のリポートが好評だったことを受けて、この日から「かりそめファミリー」の一員として正式に迎えられた、“もう中”。今回から、「販売シェアを独占するトップメーカーを取材する」という新企画を任された彼は、オープニングから、奇才ぶりを発揮。
それは、巨大なカタツムリの段ボールイラストを前に、「ツノ出したか」「ヤリ出したか」「頭出したか」と言う謎のチェック項目にチェックをつけていくという“異次元ネタ”だった。
その才能は、ロケ現場でも爆発。訪れたのは、刺身の“つま”を作るなど食品のカットマシンの製造企業。すると、玄関先で出迎えてくれた女性に、彼はなぜか「こういう“女”(じょ)が、受付の方としてお待ちくださるなんて嬉しい」と、“女性”と言わずに“女”(じょ)と呼ぶという予想外の表現。この後、女性が会社の社長だと知ると、「社長さんですか? 失礼しました。受付のチャンネーかと思ってた」と、いきなり乱暴な言い方に。
そんな社長が最初に紹介したのが、全国シェア70%を誇る、つま切り機。すると、もう中は「つま一番」という商品名に、「いいですね。つま一番。漢字2:ひらがな2の割合」と、漢字とひらがなの比率を評価。
また、一度に12等分できるリンゴカッターを見るや、「東京スカパラダイスオーケストラさんがツアーに行って、リンゴをみんなで分けようというときも一発で全員分できる!」と驚き。
さらに、何分割にも食材を切り分けられるマルチプレスカッターの替え刃を見て、「『クイズ ヒントでピント』の分割を作る機械ですか?」と質問。とうもろこしの粒を1つ残らず削り落とす機械を見たときは、「(粒を)点呼しましたけど今、全員集合。コーンだョ!」と『8時だョ! 全員集合』にたとえたていた。
そんな「もう中ワールド」にマツコ・デラックスは「今一番好きかも! やばい! 面白すぎる」、有吉弘行も「リポーターの仕事増えそう」「怪物ですよ」と手放しで褒めていた。
段ボール芸はどちらかというば劇場向きのネタであっただけに、なかなか注目される機会も少なかったが、コロナ禍における配信ライブなどで、より多くの人の目に触れ、じわじわと注目が集まった。その姿を知った麒麟・川島明など芸人がこぞってプッシュ。
吉本という会社からのゴリ押しでもなく、コアなファンによるミーハー的な人気でもなく、お笑い仲間の目利きという、最も信頼できる筋からの後方支援が、いま実を結んでいる。奇才なのに、そうは見えない風貌をしているのも、ポイントだろう。あとは「ためになったね~」以外のキラーフレーズなど、もう中のリポートの“定型”があると、よりオファーが来るかもしれない。