一時期、小型のレーザーポインターが大量に出回って社会問題となった。レーザー光線を他人に向けて、視力低下等を引き起こした事例が報告されたからだ。そんなレーザーポインターを興味本位で用いたことで、米国フロリダ州で一人の男が容疑者になってしまった。
容疑者の名はウスマニ・トゥファイル(24歳)。彼は「どこまで光線が届くか」と思い、レーザーポインターを飛行中のヘリコプターに向かって照射した。しかし現地の保安官が乗り込んでいたヘリは強盗事件の犯人を追跡している最中。危険を感じたパイロットは追跡中止に追い込まれることに。
と言うのも、パイロットは「上空でカメラのフラッシュをダイレクトに浴びる感覚になり、それが8回も続いた」と証言している。その時のヘリは上空800フィート(約244メートル)を飛行中だった。レーザーポインターの威力は過小評価できず、またなんとなく使うことで大惨事を招く可能性があることも示された。
トゥファイルの何気ない行動は、現地の法律に照らし合わせると相当の罪になるようだ。レーザーポインターで飛行機のコックピット、あるいは飛行経路へ照射すると、1回に付き1万1000ドル(約88万円)の罰金と5年の刑期が科せられる可能性があるとのこと。
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