カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
ガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺を食べる機会が多いため、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介します。
新作のカップ麺をすべて食べているわけでもないですし、新旧織り交ぜたあくまでも個人的なランキングとなりますが、皆さまのカップ麺選びの参考になりましたら幸いです。
第5位:明星 麺神 旨 醤油×神太麺
5位には明星食品の新ブランド「麺神(めがみ)」の旨醤油×神太麺を選出しました。日清ラ王やマルちゃん正麺のように本物のラーメンに限りなく近づけようとしたと思われるシリーズなのですが、食べてみると納得のクオリティ。麺はノンフライ麺のカップラーメンの中ではトップクラスに太くてモチモチだし、スープもコクが深くて素晴らしい!
惜しい点があるとすればかやくが若干寂しいところでしょうか。それはカップ麺なのである程度は仕方がないところなのですが、麺とスープの完成度が高いからこそ乾燥させていない具を追加したくなってしまうもの。
麺神シリーズはカップ麺のほかに袋麺も同時発売されたので、自宅でじっくり食べるのであれば袋麺で調理してお好みの具を入れて食べるのが正解かも。
それにしても“麺神”という商品名もそうですが、“神太麺”とか、調味オイルに“神旨の一滴”という名前がつけられていたりとか、神の大安売り状態になってるのはさすがにハードルを上げすぎな気も。笑
第4位:日清食品 焼そばU.F.O. 黒胡椒肉あんかけ焼きそば
4位には湯切りをしないタイプのカップ焼きそば「日清焼そばU.F.O. 黒胡椒肉あんかけ焼そば」を選びました。湯切りをしないので当然スープが残ります。すごくウマかったのですが、これはもはや焼きそばではない気が……。
最近は黒胡椒を使ったカップ麺が多く発売されています。唐辛子を使った激辛ラーメンブームが一周して黒胡椒で辛くするのが流行り始めたのかな、と感じているのですが、そんな黒胡椒ガッツリ系のカップ麺の中でもこちらは抜群の美味しさでした。
黒胡椒の刺激だけに頼らず、肉あんかけスープの旨味がメチャクチャ深いんですよね。かやくの肉自体は細かめで、容器の底に残りがちなのは惜しいなと思いましたが、スープに肉の味がバッチリ凝縮されているんです。しかもそれがネットリと麺に絡みついてくるのが最高にウマい!
スープを全部飲んだら体に悪いなと思いながらも、我慢できずに一滴残らず飲み干してしまった。中毒性の強い一杯でした!
第3位:マルちゃん QTTA サワークリームオニオン味
3位にはマルちゃんの「QTTA サワークリームオニオン味」を選出。これは本当に大好きな一杯。昨年は「2019年の優勝を決めるならこれ」っていうくらい食べまくったカップ麺なのですが、今年も秋に入って再発売され、久しぶりに食べることができましたがやっぱりウマい!
もしかしたら心のベストテン第1位かもしれないですし、もう殿堂入りさせてもいいくらいなのですが、なんせ「サワークリームオニオン味」というクセが強そうな一杯。まだ食べたことがないという人のほうが多いでしょうから3位に入れて紹介させていただくことにしました。
QTTA サワークリームオニオン味の特徴はまるでカップスープのポタージュのようなスープ。それをベースにサワークリームオニオンの風味がプラスされ、独特の平打ち麺に合うように味がチューニングされているのですが、これがもう唯一無二すぎる味なんですよね。中華麺とポタージュスープってこんなに合うんだ!と感動させられます。
そして具にはオニオンと大粒のジャガイモが入っているのですが、どちらも存在感があって麺とスープの魅力も引き立てています。非の打ち所がない完璧な一杯!
店で食べるような本格的なラーメンを目指しているカップ麺が次々に登場しているなか、カップ麺じゃないと表現できない美味しさを追求している感じも最高ですね。昔ながらのカップラーメンやポタージュスープが好きな方には是非一度ご賞味いただきたいです。
第2位:みなさまのお墨付き もっちりノンフライ麺 マッサマンカレー麺
2位には西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」から新発売された「もっちりノンフライ麺 マッサマンカレー麺」を選びました。西友が近所にない地域の方には申し訳ないですが、これは西友が近所にあることを誇りに思えるほど、素晴らしく美味しいカップ麺ですね。
「みなさまのお墨付き」ではカップ麺だけでなくレトルトカレーにもかなり力を入れていて、この商品は人気のレトルトカレー3種「マッサマンカレー」「バターチキンカレー」「グリーンカレー」とカップ麺がコラボした新商品なのです。もう、そんなの美味しくないわけがないじゃない!
定価150円というリーズナブルな商品なだけあってかやくは少なめですが、スープはココナッツの甘さとスパイスの刺激が絶妙なバランスで調合されていて味に深みがあり、麺も独特のモッチリ感があって食べごたえアリ。麺とスープで真っ向勝負されても大満足できる完成度なのです。
麺を食べ終えたら余ったスープにご飯を入れて食べるところまでセットで楽しみたいですね。
ちなみに10月は「バターチキンカレー風味カレー麺」も食べてみましたが、これも最高にウマかったです。ただスープは麺よりもご飯と合いそうな気がしました。「グリーンカレー麺」はまだ未食なので11月のお楽しみです。
第1位:ニュータッチ 凄麺 鴨だしそば
2020年10月の1位はニュータッチの「凄麺 鴨だしそば」を選びました。これは完成度が高すぎてヤバかった……!
ニュータッチの凄麺シリーズから2020年のはじめに「富士そば」のカップ麺が発売されているのですが、こちらはおそらくそれが源流にあるカップ麺なのだと思います。
「まるで本物の富士そば」と評判の富士そばカップ麺を富士そばの前で食べるとさらにウマい https://t.co/BAQldvIrr1 #getnews #ガジェット通信 pic.twitter.com/1PUBjsPVbb
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) February 2, 2020
この富士そばのカップ麺は蕎麦の生麺っぽさがすさまじく、実に衝撃的な一品だったのですが、今作ではその麺がさらにブラッシュアップされています。もはや非の打ち所がなく、完全にお店で食べる蕎麦そのもの。
本格志向カップラーメンは第5位にランクインされた麺神も加えて群雄割拠の時代となっていますが、蕎麦に関してはもうニュータッチの一人勝ちと言っても過言ではなさそうです。
さらに、富士そばのカップ麺では富士そばのつゆを忠実に再現していましたが、今作ではこの麺に合うようなつゆを開発。仕上げに入れる調味油の破壊力がすさまじく、口の中から鴨の芳醇な香りが体全体に突き抜けていくよう。
これまでにも鴨だしそばのカップ麺はいくつも発売されてきましたが、つゆにステータスを振った分具が寂しくなりがちという傾向がありました。今作も富士そばのカップ麺と比べると紅生姜天がなくなっているのですが、その寂しさをまったく感じさせないほどつゆの味に説得力があります。
カップ蕎麦ってここまでレベルが上がったのかと感じさせられる一杯ですね。緑のたぬきやどん兵衛天ぷらそばと比べると値が張りますが、それでもきっと満足できるはず。見かけたらぜひご賞味ください!
総括
以上、10月に食べたカップ麺の中から美味しかったものを5品選出しましたが、どれも非常にレベルが高く、順位決めにはとても苦労しました。
今回はランク外となって紹介できなかったカップ麺のなかにも美味しかったものはたくさんありましたし、もしかしたら9月にトップ5に入れたカップ麺は10月だったらいずれもランク外になっていたかもしれません。本当にどんどん全体のレベルが上がっているなと感じさせられますね。
次回11月のランキングは12月上旬頃に発表予定です。どうぞお楽しみに!