『Mr.Jones’ Orphanage Milk Bar』という名前のカフェがバンコクにあり、流行に敏感なバンコク子の間で話題になっているデートスポットのようだ。場所は、BTSトンロー駅を降り、BTSエカマイ駅方面に向かう。少し進んだら、見えてくる交差点を左折する。しばらくすると、ソイ13の標識があるので、それを頼りにその横道に入る。すると、左手の方からオシャレな雰囲気の建物が見えてくるだろう。カフェはオシャレオーラを発しているような作りをしていている。
魔法にかかったかのように吸い込まれてドアを開くと、まるで夢のような不思議の国へ入り込んだ錯覚になる。それでいて、店名には「Orphanage」という単語がある。辞書でしらべると、意味が「孤児院」であること。これが何の意味であるのかを推測するに、みんな「孤児院」へ「孤児」に会いに来るのだ。その孤児とは、各所におかれている「クマ」のぬいぐるみのことだと気がつく。大半の女性客は、必ずと言っていいほど、その「クマ」の孤児達と一緒に写真を撮るのだ。
店内のフリーで接続できる快適な無線LAN経由で、スマートフォンで撮った写真をインターネット上に簡単に公開できるのである。友人たちと、この店を訪れたときには、何名かの女性たちがあちらこちらを撮影し、もちろん「クマ」のぬいぐるみを大切に抱えて写真を撮っている姿がみられた。そして各自のFacebookやInstagramをはじめとするSNS等のWebサービスにその写真をあげて公開するのである。
とにかく、中にはいるだけでもとても作りがすごい! 入り口のドアを開いたとたんに、目の入ってくる光景が「不思議の国に入ったような感覚」になるのである。入口に入って左手側はケーキやクッキーをはじめとするスイーツがお菓子の国の如く並べられている。目の前にはケーキをはじめとするスイーツを取り分けるための器具が生きているかのごとく上下を繰り返ししている。なぜに上下をしているのか不思議だと思って、それら器具をつっている紐をだとる。なんと、天井には『不思議の国のアリス』を思い浮かばせるような大きな時計が実際にまわり続けているではないか! 針の動きがその器具を動かしているのである。そして、右手側に目をやると大きなメリーゴーランドのようなものが目立つ。そこには子供達が喜びそうなオモチャなどがたくさん。その周りをテーブルが囲む。そして、正面はなんとなく教会のような神聖な感じがした。しかし、なんだか上に動いているものに気がつくだろう。上には、ブランコに乗っているクマ達がたのしそうにこいでいるような演出がされているのだ。
さて、落ち着いたところで、多数のケーキが置かれている場所へ行き、店員からオススメなどを聞きながら、「Chocky Mud Pie」、「Strawberry Venies」、「Mum Apple Pie」をそれぞれが注文した。お茶は3人にとっては十分な量があるということで、「Ginger HotTea」、その後に、「Happy Hour HotTea」を注文した。と、ここまでは普通のオシャレな夢を見せさせていただける空間であった。
あれだけ、綺麗にかつオシャレなケーキだから、とても期待できるものであるかと思っていたが、意外とケーキがびっくりする「ビッグ」な「ティスト」であった。「Strawberry Venies」のまわりを包む生クリームが昔懐かしいバタークリームであったり、人気があるということで選択した「Chocky Mud Pie」のチョコレートが隠し味にゴマを使っているような、どうやらバラエティに富んだものであった。どうやら、レシピというものが存在するとのことだ。
お茶のコップは小さく、ママゴトをしているかのごとく工夫されており、彼女または彼氏と一緒に並んで、各座席に置かれているクマの縫いぐるみを抱えながら狭い長椅子に座って飲むには、二人の間にはきっとハートフルな思いでいっぱいになるであろうと思われる。彼女や彼氏とのデートでこの場所は選択する事は、二人の心をもっと近くに出来るだろう。
MR. JONES’ ORPHANAGE MILK BAR
G/F SeenSpace, 251/1 Thonglor Soi 13, Bangkok
02-185-2378
11:00-23:00
BTSトンロー駅下車、BTSエカマイ駅方面に歩き、交差点を左折しトンローソイ13と書かれている道に入って左手に見えてきます。
「Ginger HotTea」 120バーツ(約360円)
「Happy Hour HotTea」 120バーツ(約360円)
「Strawberry Venies」 135バーツ(約400円)
「Chocky Mud Pie」 135バーツ(約400円)
「Mum Apple Pie」 135バーツ(約400円)
なお、売り上げのいくらかは『Camillion Home』という、障害のある子供たちの施設へと寄付されているとのことだ。
Camillion Home