「第70回NHK紅白歌合戦」(NHK総合)でビートたけしさんが歌手として初出場を果たし披露した「浅草キッド」がTwitterなどSNS上で評判だ。
「浅草キッド」はたけしさん自ら作詞作曲を手がけ、1986年にリリースした楽曲。ツービート結成以前の貧しい下積み時代を歌った内容で、当時の相方がたけしさんとの実力の差に苦しみ自殺未遂事件を起こしてしまった苦い思い出がストーリーの軸になっている。
紅白歌合戦で「浅草キッド」を歌うたけしさんは飾り気もなく、日ごろとはうって変わって真剣そのもの。けっして上手ではないが、心に突き刺さるような情感あふれるその歌唱は多くの視聴者の感動を誘ったようだ。
「ビートたけしの浅草キッド
歌詞に出てくる「お前」はビートきよしの前に組んでた元相方で、たけしの圧倒的な才能について行けず心を壊して離れちゃって、しばらく経って飛び降り自殺を図ったって聞いたたけしが病院に駆けつけた時、そこで背中を向けたまま夢は諦めたって言われた辛い実話なんですよね」「NHK紅白歌合戦で、ビートたけしさんが浅草キッドを歌唱。
木曜日のオールナイトニッポンのエンディング。ネタは送れないけど毎週聞いていた。ウッちゃんも泣いてた。リアルすぎる涙。
80年代後半のお笑いの裏舞台は自分にも生々しい。」「音程外しで「下手」と言われれば下手かもしれないが、ビートたけしさんによる『浅草キッド』の熱唱は、秋元康の美空ひばりさん蘇らせるぞ企画より100倍ハートがあった。いや、1000倍だな。ひばりさん、可哀想だったなぁ。」
「ビートたけしさんの歌、どこか三輪さん枠的な、紅白ならではの味というか、そんな存在感のあるステージングだったな」
「「くじや屋」こと浅草「捕鯨舩」の大将・河野通夫氏も元芸人です。」
「ビートたけしが浅草キッドで歌った「仲見世の煮込みしかないくじら屋」は今でも立派に営業しており数多くの芸能人訪れています。現在では煮込み以外の美味しい肴も堪能することができるので、浅草へ行った際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。」
「NHK紅白でビートたけしが「浅草キッド」を唄ってる裏で、ビートきよしに「浅草キッド」を唄わせる ももクロのももいろ歌合戦wwwww」
数多のSNS上の投稿の中には、たけしさんのパフォーマンスを同番組中で目玉企画として披露された“AI美空ひばり”と比較する意見も見られた。
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今回の紅白歌合戦に強いインパクトを残したたけしさんの「浅草キッド」。今、世間が真に求めているのは作り事の押しつけがましい感動ではなく、「浅草キッド」を聴いてこみ上げるような静かな感動なのかもしれない。
※画像はNHK人×物×録(リンク)から引用しました