先日、クリミアのラジオ・テレビ局『クリミア』のジャーナリストらが、なんともグロテスクなケーキで開局60周年をお祝いした。
親ロシアの立場を取る同局のパーティーに登場したのは、なんとトランプ大統領の胸像型ケーキ。台座には「制裁ありがとう」と書かれていた。アメリカがロシアに科している経済制裁に対するささやかな抵抗と思われる。ジャーナリストらはこのケーキに頭からナイフを入れて切り刻み、鼻と耳を削ぎ落とし、皿に取り分けていった。
動画:Съели Трампа. Крым. Журналисты(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=IROTEeSpRj0[リンク]
最後は頭のてっぺんにナイフを刺したまま首をグリグリとやって切断。女の人まで、みんなノリノリである。これに関連する記事のコメント欄を見ると、ロシア語でも否定的なコメントが多いのが救いではあるが。しかし美味しくなさそうなケーキだなぁ……。
ジャーナリストのオレグ・クリュコフ氏はケーキに入刀するにあたり、「我々は5年の間、仕事の邪魔をされ生活を妨げられてきた。多くの国の事業所を閉鎖した。それゆえに答えを決めた。本日ここに、“クレムリンのプロパガンダ”に認定された『クリミア』は、トランプと制裁を食ってやる」と宣言したという。
同局は1959年に設立。2014年にクリミア半島がロシアに併合されると、ロシアの法律に従って再登録された。
画像とソース引用:『YouTube』及び『themoscowtimes.com』より
https://www.themoscowtimes.com/2019/05/02/crimean-reporters-feast-on-trump-cake-to-mark-tv-milestone-a65471[リンク]