人工知能(AI)が作曲した音楽でいい夢は見られるか?
ワーナーミュージックは、世界で初めて“AI作曲家”とのレコード契約を締結したと発表した。環境音楽生成アプリ『Endel』を使用して、今年中に20枚のアルバムを制作するという。
『Endel』はドイツのEDMアーティストや科学者らのチームが開発した音楽アプリ。昨年11月にリリースされたiOS版は『App Store』のトップ無料Appの1位になったこともある。ユーザーの活動時間・天気・心拍数・場所などの個人情報から、AIがその人のその場面に最適化した音楽環境を提供する。
『Endel』の4つのモード
Relax:やすらぎと安心を感じさせて心を落ち着かせる
Focus:より長く集中できるようにして生産性を向上させる
On-the-Go:出かけている時、ユーザーのテンポに適応する
Sleep:柔らかく優しい音で深い眠りに誘う
参考動画:ヒーリングサウンドアプリ「Endel」の紹介(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=GcaXDSU7qkM[リンク]
大体どれも、ほわ~んとした浮遊感のある、いわゆるアンビエント・ミュージックだが、画面をタップすると音が変化する相互作用もある。ワーナーミュージックのアーツミュージック部門トップ、ケビン・ゴア氏は、「『Endel』の革新的な作曲は、より多くの視聴者にユニークなリスニング体験を提供する。リスナーの不安の軽減させ気分を向上させるアルバムになると確信している」と語っている。
AIが作曲した音楽というと、昨年1月、Flow Recordsがリリースした『Hello World』が「世界初」と宣伝されていた。制作にあたった『Spotify』クリエイター技術研究所のフランソワ・パシェ氏は、「AIは音楽業界のすべての人にとってのチャンスであり、それによって最初の受益者となるのはアーティストだろう」とAIによる作曲の意義を強調していた。
画像とソース引用:『Endel』公式サイト、『musicbusinessworldwide.com』及び『helloworldalbum.net』より
https://www.musicbusinessworldwide.com/warner-music-group-has-signed-a-record-deal-with-an-algorithm/[リンク]
https://www.helloworldalbum.net/[リンク]