今年の5月に大阪市の校正印刷事業所の従業員達のあいだで、胆管ガンが多発していることが発覚している。
ある大学の教授が昨春、元従業員たちに胆管ガンが相次いでいることに気づき、
疑問をもった関西労働安全センターから調査の依頼を受けて調べたところ、実際に多発していることが明らかに。
さらに宮城の校正印刷事業所でも2人が胆管ガンを発症していることが判明し、
厚生労働省が全国調査に乗り出す自体にまでなったのである。
1番気になるのはその原因である。
校正印刷事業所で起きていることだと聞くと、やはりインクが原因でないかと思ってしまうが、某教授が目に付けたのは、それ以上に使用頻度の高い洗浄剤に原因があるのではないかと推測したのである。
洗浄剤に含まれる科学物質は揮発性が高い。ということは、従業員が吸い込む可能性も高くなる。
それにもかかわらず、事業所ではマスクの支給が無かった。
洗浄剤には化学物質の『1,2-ジクロロプリパン』と『ジクロロメタン』が含まれており、これらはマウスの実験においては肝細胞腫瘍を増加されることが確認されている。
原因解明はまだ出来ていないが、
600倍という死亡率は、その数字をみるだけでも怖いものがある。