ボールが転がり落ちたと思ったらその重みで滑車が回転してシーソーが振れて、また別のボールが突き動かされて……。映画『グーニーズ』や『ホーム・アローン』などにも登場し、次に何が起こるのかワクワクさせてくれるピタゴラ装置(ルーブ・ゴールドバーグ・マシン)。この無駄に複雑なからくりを、食後のデザートを運ぶためだけに作ってしまった天才が現れました。
日頃からディナーの後のデザートをわざわざ立ち上がって取りに行くのが面倒だと感じていたジョセフさんは、食事がちょうど終わるタイミングでデザートをテーブルまで運んできてくれるピタゴラ装置を作ってしまいました。ダイニングに張り巡らされたからくりがそこらじゅうをしっちゃかめっちゃかにしながら進んでいきます。途中、思いもよらない展開も仕込んだ製作期間3カ月の力作をご覧ください。
動画:The Cake Server | Joseph’s Most Complex Machine Ever!(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=auIlGqEyTm8[リンク]
飲みかけのコップを置くのがスタートの合図。コップと中身のジュースをまたすぐに再利用するあたりにセンスを感じます。ありがちな“玉が溝を転がる”工程も最小限。
ロウソクでバターを溶かして滑らせ、MacBookからスマホに電話をかける。途中を見えない電波でつなげるのは面白い。
宙ぶらりんになったスマホをどうするのかと思ったら、ここで画面外から赤ちゃんがハイハイしながら登場。行動の予測できない赤ちゃんを組み込むとは、なんと斬新な!
MacBookがガシャーンと落っこちても、車輪が頭の上をかすめても、ガシャンパリンとカップの割れる音が響いても、動じてはいけない。来るべきデザートに向けて淡々と食事を続けましょう。
食事が終わったらお口の周りをナプキンでフキフキ。このタイミングを誤ると大惨事になってしまいます。さあ、空いたお皿にデザートがやって来ますよ。チェリーとリンゴのスポンジケーキを召し上がれ!
と、ここまでワンカット撮りでうまくいったように見えますが、実はコップにジュースを回収する最初の工程だけで342回以上も撮り直しています。全体を通して成功させるまでにはどれほどの試行錯誤があったことやら……。
画像とソース引用:『YouTube』より