懐かしいけどなぜか新しい『森永ラムネ』はブドウ糖90パーセント!

  by 古川 智規  Tags :  

『森永ラムネ』といえば昔懐かしいラムネ瓶をイメージしたパッケージで今現在も発売されているあのお菓子だ。
この森永ラムネ、約90パーセントがブドウ糖で作られているのは知らなかったので、さっそくその威力を試してみた。
えー、砂糖?と早まってはいけない。
ブドウ糖についてちょっと知っておこう。

ブドウ糖について栄養士の藤村直加さんに聞いた。

「糖質には大きく分けて単糖類、少糖類、多糖類があります。ブドウ糖はその中でも単糖類に分類されます。ブドウ糖は、人や動物の血液やリンパ液にありますが、それらのエネルギー源になります。そして、唯一糖質の中で脳に働きかけることができるという特性があります」

「脳にはブドウ糖をためておく場所が少ないんです。そこで不足分は血液から供給されます。その意味では血糖の維持というのは脳にとって重要です。体は寝ていても脳は常に活動しているので、起床したときにはブドウ糖は不足しています」

「例えばお料理に使う砂糖の主成分は少糖類のショ糖なのですが、体内に取り入れてからブドウ糖に変化します。その意味では直接ブドウ糖を摂取できれば脳に働きかける時間が短縮できます。朝ご飯を食べた方がいいのは、脳にブドウ糖を送り込んで元気に活動するためなのです」

「栄養士として思うのは、食物の大部分は糖質が占めているのに、栄養摂取状況を見てみると炭水化物過少、脂質過多という人が増えています。糖質は満腹感を感じやすいのに対して、脂質はその逆ですので食べ続けてしまい肥満につながるということです。脂質を減らして糖質を増やした方が体脂肪をためないためにも良いのです。このラムネ菓子は水に触れたり虫に食われたりしない限りは腐るものではないので、その点では非常食に置いておくのも良いと思います。森永ラムネのケースは密封できる構造のようですから外気に触れる心配も少なく特にそう思います」

さて勉強はこれくらいにして、ラムネ菓子のその清涼感はブドウ糖の有利な点は別にしても旅のお供には良さそうだ。
バス旅のお供に持参してみた。バスや鉄道での長距離旅行にはお菓子は欠かせない。なめてとかすのもよし、ボリボリかんで食べるのもよし。口いっぱいに広がる清涼感は子供のころに得たものとは異なる。懐かしさもあり、大人になって久しぶりに食べた発見もあるような気がする。

船舶でも持ち込んで食べてみた。
ブドウ糖の即効性のエネルギーとラムネの懐かしい清涼感が相まって、昔から知っている味のはずなのに、なぜか新しい。そんな森永ラムネをポケットやカバンに忍ばせて、気分も脳もプチリフレッシュしてみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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