「ジャック・リーチャー」、塾講師の感想文
この映画は、一級品でお勧め。ストーリーが練られているし、トム・クルーズの演技は相変わらずよいし、悪役も頭がキレて動きもキレがいい。
高度経済成長時代に育った私たちは、「あかつき戦闘隊」で育ったし、「空手バカ一代」のような格闘モノは大好物。
自分も、少林寺拳法を長年やってきたので、鍛え上げたアクションは判別できる。旧帝受験者を指導させてもらって、頭のキレる人の行動パターンも判別できる。
そういう相手を認め、尊敬し、固い絆が生まれることも、塾が危機に陥ったときに優秀だった塾の卒業生が助けてくれ、よく分かる。とても助かったし、嬉しかった。
不思議なことに、日本のドラマは暴力団やヤンキーの絆ばかり描く。ベクトルが全く逆だ。
学校は、無理やりに「班」や「クラス」を作らせて、ママゴトみたいな「絆」を作らせて教師は自己満足にひたっている。現役の中学生時代は、気持ち悪かった。偽善や欺瞞にすぎない。
ミリタリーの人は、判断を誤ると死に直結するので、曖昧な判断はしない。現実に向き合う。私は、ウソのないそういう態度が好きだ。自己満足などしていたら、全滅してしまう。
この映画は、左翼人権派の人たちが「暴力礼賛、軍事崇拝」と非難するから、作りづらいだろう。でも、国家や多くの人のために命がけで戦っている人に敬意を示すのは、当たり前の感情だと思う。