伝説の渋谷系レーベル『ポルスプエスト・レコーズ』復活! ライブCDを即限定販売!!

  by ふじいりょう  Tags :  

『ポルスプエスト・レコーズ』という名前を聞いてピンときた方は、相当な渋谷系好きだったはず。1991年から1998年までにb-flower、パラダイスガレージ、暴力温泉芸者といったアーティストを輩出し、おしゃれな洋楽系のサウンドで一世を風靡したカリスマレーベルだ。
その『ポルスプエスト・レコーズ』が、14年の沈黙から音楽イベント『VIVAPORSUPUESTO RECORDS』として復活。その第一弾のイベントが2012年3月29日に渋谷東急文化村のすぐ裏にあるSARAVAH東京で開催された。

SARAVAH東京
http://l-amusee.com/saravah/ [リンク]

この音楽イベントがユニークだったのは、ライブの模様をレコーディングし、その場で会場限定のライブ盤として販売したこと。2500円の限定盤は、他では販売されない、この日だけのもの。演奏が気に入ったならその場でビビットな音源が手に入るというスピード感は、21世紀の音楽ビジネスのあり方として先進的な試みだといえるだろう。

この日ライブしたのは、1996年に結成した畠山美由紀と小島大介のデュオPort of Notesに、2003年にメジャーデビューした山本高稲と山口彰久のアコースティックユニット高鈴、レーベルオーナーの秘蔵っ子という噂のあるQiFangの三組。
QiFangが、ソロピアノでしっとりの伸びのある声で日本語と中国語の曲を披露すれば、高鈴は円熟のギターと安定感のあるラブソングで来場者のため息を誘った。
そしてPort of Notes。もともと『ポルスプエスト・レコーズ』のスタッフだったという小島が「懐かしいね」という雰囲気のもとで、ノスタルジックなサウンドの上に畠山の年月を経た力強い歌声が乗り、玄人の音楽好きを唸らせるパフォーマンスを奏でた。アンコールでは初ライブとなるチャリティソング「No Rain No Rainbow」を情感こめて歌い上げ、会場全体からの拍手を浴びていた。

『VIVAPORSUPUESTO RECORDS』は、早くも第二弾のイベントを2012年7月12日に同じくSARAVAH TOKYOで開催することが決定。アコースティックなサウンドと21世紀のメディア展開をミックスした試みを企画中という。

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営。ネット、メディア、カルチャー情報を中心に各媒体にいろいろ書いています。好物はホットケーキとプリンと女性ファッション誌。

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