MicrosoftのAzureは、R3ブロックチェーン・コンソーソアムとパートナーを組む。

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 MicrosoftのAzureは、R3ブロックチェーン関連のプロジェクトを展開している、銀行のグループ向けに、コンピューティング・パワーを提供すると発表した。2016年4月4日

 By Paul Vigna、WSJ

 Microsoftは、Goldman Sachs Group 、Citigroup、Bank of America、および、Morgan Stanleyを含む、40行以上の銀行のグループをリードしている、R3 CEVと呼ばれる、ニューヨークのスタートアップとパートナーを組んだ。

 R3は、ブロックチェーンと呼ばれる、金融サービス向けの、クラウド・ベースの分散型台帳管理プラットフォーム、Cordaを構築し、提供するために、世界の40行以上の銀行のグループと、コンソーシアムを結成し、リードしている、ソフトウェア・ベンダである。

 R3との契約により、これらの銀行のグループは、Microsoftのリソース、技術サポート、専用スタッフなどと共に、ビジネス向けのクラウド・サービス、Microsoft Azureへの、オープンなアクセスを持つだろう。

 これは、Microsoft Azure向けの、分散型台帳管理プラットフォームの世界に、より深く踏み込む、次のステップである。

 R3は、2013年に設立された、プライベートなスタートアップであり、銀行業界のベテラン、David Rutter氏により、主に所有されている。

 David Rutter氏は、2015年12月に、9行の銀行と、ブロックチェーン・バンキング・コンソーシアムを設立している。

 このコンソーシアムに加入した銀行は、世界で、40行以上に増えた。

 このコンソーシアムの目標は、ブロックチェーンと呼ばれる、クラウド・ベースの分散台帳管理プラットフォーム、Cordaを使用して、金融サービスを構築し、テストすることである。

 ブロックチェーンと呼ばれる、クラウド・ベースの分散型台帳管理プラットフォームは、金融サービス向けの、新たな取引と決済プラットフォームになり、銀行が、融資や証券を発行できるようにする。

 R3との契約で、Microsoftは、ブロックチェーン・バンキング・コンソーシアムに、技術サポート、スタッフ、および、Azureクラウド・サービスを提供する。

 このコンソーシアムの目標は、分散台帳管理プラットフォーム、Cordaを使用して、金融サービスや製品を構築し、提供するための作業を効率化することである。

 R3の分散台帳管理プラットフォームで、銀行は、これまで、3年から5年かかっていた、金融サービスを開発し、提供するための時間を、1年から1年半に短縮できるようになるだろう。

 金融業界における、ブロックチェーン・ベースの製品やサービスを構築するためのレースは、R3のコンソーシアムに加入した、40行以上の銀行同士の、競争と協調をミックスさせたものになっている。

 ブロックチェーン・ベースの製品やサービス向けの標準やプラットフォームを構築している、別のコンソーシアムには、Hyperledgerプロジェクトがある。

 このHyperledgerプロジェクトには、Digital Asset HoldingsやR3といった、スタートアップと共に、IBM、Intel、J.P. Morgan、CME Group、および、DTCCといった、大手ベンダが参加している。

 R3とのパートナシップで、Microsoftは、世界の主な都市(New York、Milan、Beijing、 および、Sao Paulo)の技術センターで、技術サポート、プロジェクト・マネージャ、研究支援スタッフと共に、Azureクラウド・サービスを提供する。

 Microsoftは、ブロックチェーンと呼ばれる、R3の分散型台帳管理技術を、自社の製品やサービスに組み込むことを検討している。

 また、Microsoftは、Solidityと呼ばれる、Ethereumプログラミング言語のサポートを、同社のVisual Studioに組み込んだと発表している。

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