ソフトウェアが、CEOの感情を検出し、認識して、財務実績を予測する。

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 最近、Appleにより買収された、スタートアップ、Emotientが開発した、感情認識ソフトウェアは、顔の表情で、感情を検出して認識する。 2016年2月17日

 By Elizabeth Dwoskin、WSJ

 顔の表情をスキャンする、この感情認識ソフトウェアは、ビジネスに積極的か、具合が悪いか、それとも、落ち込んでいるかといった、対象者の感情を検出して認識する。

 このような感情認識ソフトウェアは、CEOの心を読むことができるだろうか?

 Central Missouri大学の財政学のJames Cicon教授は、Fortune 500のCEOの顔をビデオに撮り、顔の表情をスキャンし、感情を検出して認識する、感情認識ソフトウェアを作成した。

 この感情認識ソフトウェアは、CEOの顔の、恐れ、怒り、嫌悪感、驚きといった、表情をスキャンし、顔の表情で、感情を検出して認識する。

 James Cicon教授は、CEOの顔の表情が、企業に関連した、利益率、資産の見返り、株価の変動、および他の実績の評価に関連していることを見つけた。

 James Cicon教授の研究結果は、Journal of Behavioral Financeにより出版される予定であり、投資家、アナリスト、および、ジャーナリストから、興味が持たれている。

 投資家は、CEOの感情を認識するためのに、CEOの声明文の内容を分析している。

 James Cicon教授により作成された、この感情認識ソフトウェアは、Citigroup、ConAgra Foods、FedEx、および、Macy’sといった、企業の200名以上のCEOが、メディアのインタビューを受けているときや、四半期の収支報告をしているときに撮影したビデオで、CEOの顔の表情をスキャンし、感情を検出して認識する。

 恐れ、怒り、および、嫌悪感は、ネガティブな感情であるが、James Cicon教授は、これらのネガティブな感情が、明確に財務実績と、互いに関連していること発見した。

 この感情認識ソフトウェアは、次期四半期における、総合的な利益に関して、メディアからインタビューを受けているときの、CEOの、眉毛や目、および、口のなどの、顔の表情により示される、嫌悪感などを認識する。

 眉を上げ、目と口を広く開け、引きつけられた唇で、恐れを表現した、CEOは、このインタビューを受けた、次の週に、会社の株価の上昇を見た。

 James Cicon教授は、投資家が、株価のポジティブな変動の兆候として、ネガティブな感情を解釈した理由を説明するために、心理学的な研究を示した。

 恐れは、強力な動機付けの要因として広く認識されている。

 Central Missouri大学のSteve Ferris教授らの論文によると、質問に恐れているように見える、CEOが、企業の価値を向上させるために、必死に働いている、CEOとして、市場に認められていることが分かっても、驚くことはないという。

 この研究は、感情分析として知られる分野への関心を広げている。

 感情認識ソフトウェアを開発した会社によると、顔の表情を検出し、感情を認識するソフトウェアは、店舗を訪れた買い物客や、広告を見ているの人の表情や態度を測定するためにも使用できるという。

 Appleによると、2014年に特許を取得した、同社の感情認識ソフトウェアは、顔の表情、発汗、および、声の調子の変化を検出し、その人の感情を認識するという。

 Appleは、最近、顔の表情で、感情を認識すると称している、ソフトウェアを作成しているスタートアップ、Emotientを買収した。

 記録されたスピーチの研究において、リサーチャー、William Mayew氏とMohan Venkatachalam氏は、CEOの収支報告スピーチの内容よりも、スピーチの声のストレス・レベルで、会社の業績を、よい良く予測できることを発見している。

 James Cicon教授は、顔の表情に基づいて、感情を分析することを目指した、企業と共に、1970年に、Paul Ekman博士により実施された研究へのアプローチを追跡した。

 1970年に、心理学者のPaul Ekman博士は、5,000以上のマイクロ表現と、顔の小さな筋肉の運動に関するカタログを開発している。

 Paul Ekman博士は、顔の表情が、人々の言葉に反し、感情を裏切ることを、証明することを試みた。

 James Cicon教授は、誠意と正直さの度合いを測定するよう、感情認識ソフトウェアを教えることを望んでいる。

 しかし、測定の正確さは、重要な問題である。

 Paul Ekman博士は、同氏の感情コーディング・システムには、90%の精度があると主張したが、このソフトウェアは、独自に、テストされていない。

 Paul Ekman博士は、最近、同氏の研究に基づく、感情認識ソフトウェアには、誤用の危険を冒す可能性があるという心配を示した。

 例えば、CEOの顔の表情で、感情を誤って解釈してしまうことは、企業が、偽りの情報に基づいて、価値を失うか、あるいは、獲得する原因になる、市場スイングの要因になるかもしれない。

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