Googleが、写真やビデオを撮影するだけでなく、撮影した被写体を認識するスマートフォンを作成するようだ。 2016年1月27日
By Don Clark、WSJ
スマートフォンで、写真やビデオを撮影するだけでなく、撮影した被写体を認識できるようにする、Movidiusの画像処理チップ
Googleは、データセンターに頼ることなく、スマートフォンに、高性能なプロセッサを搭載し、画像を処理できるようにするために、シリコンバレーのチップ・デザイナー、Movidiusと提携した。
半導体のスタートアップ、Movidiusは、スマートフォンに、高性能なプロセッサ技術と、深層学習として知られる技術をもたらすことを目的とした、Googleとのコラボレーションを発表した。
Googleは、既に、スマートフォンからアップロードされた画像を、分析し、保存する、画像ホスティング・サービス、Google Photosで、画像認識検索サービスを提供している。
ユーザは、Google Photosを使用して、スマートフォンで、写真やビデオを撮影し、花、家、山といった、被写体の名前をタイプ入力したり、顔の写真をアップロードしたりすることにより、写真を検索することができる。
しかし、無線接続環境にも依存するが、スマートフォンから、クラウドへ、画像をアップロードし、検索することは、時間がかかる。
画像認識能力を組み込んだ、スマートフォンを作成することにより、さまざまなアプリケーションが、リアルタイムに、被写体を識別できるようになる。
コンピュータ・ビジョン技術を持つ、半導体のスタートアップ、Movidiusは、以前、室内の3次元マップを作成するのを支援する、Project Tangoと呼ばれるプロジェクトで、Googleと協調していた。
Googleは、MA2450と呼ばれる、Movidiusのプロセッサ・チップと、これを利用するためのソフトウェアを購入する意向を表明したが、何時、どのように、Movidiusの技術を利用した、スマートフォンを作成するかは、明確にしていない。
Googleのマシン・インテリジェント・グループのリーダ、Blaise Ageray Arcas氏は、Movidiusと協調することにより、Googleは、Movidiusの画像処理技術を、スマートフォンに組み込むことで、デバイスに、マシン・インテリジェンスの利点をもたらすことができるようになるだろうと述べた。
MovidiusのCEO、Remi El-Ouazzane氏は、Googleが、Movidiusの画像処理技術を、将来のモバイル製品に組み込むことを決定するだろうと、楽天的に語った。
Remi El-Ouazzane氏は、このコラボレーションは、Googleが提供する、新世代のデバイスを導くようになるだろうと述べた。