お笑い芸人コンビ、ピース綾部祐二(34)が都内にて主演映画『TSY タイムスリップヤンキー』の先行プレミア上映会の後、舞台挨拶を行い、共演した福田沙紀、安達健太郎(カナリア)、上山竜司(RUN&GUN)、平田薫、宮下雄也(RUN&GUN)、中川通成監督と共に登壇した。
会見冒頭から、綾部の共演者イジリに対し、冷静に綾部の服装にツッコミを入れた安達「そのピアノの発表会みたいな格好はなんですか」綾部「そうそう、ママ見ててーってやるワケじゃないですから、これ自前ですから」と言った瞬間、会場から、驚きとも笑いとも取れないざわめきが起こった中、会見は撮影の苦労話、出演者同士のエピソードを中心に進行した。
撮影当時33歳の綾部を高校生として描く今回の撮影の中で苦労したエピソードは?という質問で挙げられたのは
■普段は何とかごまかせるが、ナイフを投げて不敵な笑みを浮かべるというシーンで綾部の笑いジワが深すぎてNGを出した。
■綾部の胸毛がチラチラ写り込んでしまい、NGを出した。
■綾部は共演者の男性が皆、長身である事を気にしていて、撮影を進めていたら、3人並んで高身長の二人(安達、上山)に挟まれる綾部という構図が絵的に酷かった為、ある日クライマックスの決闘シーンで、監督判断でセンターがいつの間にか上山になっていた事に対し綾部は「俺が主役なのに!」と不満を漏らした。
■綾部がバタフライナイフを操るシーンがあり、練習用のナイフのレプリカをうっかり飛行機に持ち込んでしまい、空港で止められてしまった。
共演者達が語る綾部のエピソードとしては、綾部の意外な一面が垣間見える。
■福田沙紀「綾部さんは殺陣を習得するスピードが速く、実際の立ち回りもカッコ良かったです」
■上山竜司「綾部さんは正直、チャラいイメージだったんですが、スタッフやキャスト全員の名前を覚えて来ていて凄いと思いました」
■平田薫「綾部さんをビンタするシーンで何度もNGを出してしまい、10回以上も撮り直しをしても、嫌な顔ひとつせず最後までやってくれた」
■宮下雄也「最後に綾部さんと殺陣で絡むシーンで刃物を扱っていたので、遠慮していたら、本気で来い!と綾部さんに言われた事は感動しました」
と、意外と真面目な面もあるようだが、それを聞いていた綾部はとても恥ずかしそうだった。
記者団からは「今回の共演者の女性は、熟女の方が居なかったので、あまり楽しめなかったのでは?」という質問に対し綾部「いやいや、熟女だけじゃないですから。好みは幅広いんです」とストライクゾーンの広さをアピール。恋人役の福田沙紀については「もの凄く可愛くて綺麗です。でもあと20年は見れますね」と意味深なコメントを残した。
最後に綾部が自前のタキシードについてフォローした。「こういう時の為に用意していたんです。きっと共演者の皆さん黒系のスーツでビシッと決めてくるだろうから、ここは趣向を凝らして青で攻めてみよう、と、思ったらもっと青い人が居て。」と平田薫の突き抜けるような青の衣装との対比で、更に綾部のタキシードが浮いてしまい、ちょっと困ってしまったという事でオチがついた。
(取材・文:高坂雄貴)
●『TSY タイムスリップヤンキー』
http://tsy-movie.com/
2月11日(土)よりワーナー・マイカル・シネマズにて全国ロードショー
配給:ジョリー・ロジャー
©2011 TBSテレビ/吉本興業