あなたは上司から好かれるために、どんな努力をしていますか?もしかしたら、中には「上司に好かれるための努力?そんな姑息なことはしたくない。大切なのは実力だよ」と思われる方もあるかもしれません。
しかし、本当にそうでしょうか。上司との良好な関係を維持することは、サラリーマンにとってはとても大切なことですし、時には死活問題になることもあります。
なぜなら、どれだけ高いスキルや実績を持っているサラリーマンであっても、それを評価するのは上司だからです。もしあなたが上司に嫌われてしまえば、「あいつは仕事できるけど、性格が悪いよね」と不当に評価を下げられてしまう可能性もありますよね。サラリーマンは厳しい階級社会です。ヒエラルキーの頂点である社長にでもならない限りは、常に誰かしらの部下にならざるをえません。つまり、多くの会社員は、おおよそ40年間のサラリーマン人生の中で「上司」でいることよりも「部下」でいることの方がずっと長いのです。
そんな社内でうまく立ち回る為には、上司に気に入られることは必須条件です。今回は、どのように「ヨイショ」すれば上司に好かれるのかのコツを、覚えやすい「さしすせそ」のリズムに乗せてご紹介しましょう。
(さ)さらに持ち上げる
同僚が「部長のことを尊敬しています」などと上司をヨイショしたら、見逃さずに乗っかることで、あなたも「さらに」持ち上げましょう。単に「そうですね」と相槌を打つだけでは効果が弱いので、
「ええ。あの4月3日の会議での一言にはシビれました」
などのように、具体性を持って言及するのがよいでしょう。
(し)しぶとく言い続ける
せっかくヨイショしても、一度だけでは上司に忘れられてしまう恐れがあります。事あるごとに、過去の上司の成果を持ち出しましょう。
「1年経った今でも、あの時の部長の姿が目に焼き付いて離れませんからね。今でも夢に見ますからね……」
上司に「もうその話はするな」と言われるまで、少なくとも3回は同じ話をしましょう。
(す)すぐに指摘する
上司が成果に結びつくような行動を行った場合は、後ではなく、その場ですぐに持ち上げましょう。
「なるほど勉強になります!」
などとと言いながらメモを取ることで、さらに上司の印象に残りやすく、ヨイショ効果が高まります。
(せ)性格にも言及する
仕事・業務のことばかり持ち上げていては、どうしても表面的な褒め言葉になりがちです。
「部下が信頼をよせているのは、やっぱり部長の穏やかな人柄あってこそですよね」
と性格面を褒めることで、ヨイショが多面的になり、リアリティが出てきます。
(そ)そっとメモを残す
前述のように「すぐに指摘する」ことが重要ですが、取引先が同席しているなどして、その場ではヨイショしにくい場合もあります。そんな時は、PCに付箋を残すのが効果的です。
「部長は僕らの心の支えです。また今度、飲みに連れていってください!。部員一同」
僕ら、部員一同と「複数形の主語」にすることで、さらに上司の気分は高まるでしょう。
ヨイショ・スキルは、単に媚びへつらう技術ではありません。上司をヨイショするためには、相手を良く観察する必要があります。その中で上司が持つ思わぬ仕事術を学ぶこともできるでしょう。また、お互い気分よく仕事ができるようになれば、さらに良い成果を上げることにも繋がります。「ヨイショ」と聞くとあまり良い印象を持たないかも知れませんが、上司との関係が行き詰まっているあなたは、一度試してみてはいかがでしょうか?
※画像は『足成』より引用http://www.ashinari.com/