筆者は大阪に訪れると必ず訪れる店が何軒かあります。その中から今回は『すざき』を紹介してみましょう。
『マグロの眼肉』で有名な居酒屋『すざき』
『すざき』と言えば『マグロの眼肉』を使った料理で一世を風靡した居酒屋で、テレビで紹介されまくっていた全盛期は常に満席でした。
しかし、あまりに忙しくなり過ぎた為に、全ての取材を断っていたら、逆に暇になっちゃいました(大将 談)との事……。
今はのんびりとマイペースで営業していますが、確実にモチベーションは下降気味で、筆者としては気が気ではありません。
と、言う訳で今回は露骨に『すざき』をクローズアップしつつ、改めて『すざき』の味に迫ってみる事にしましょう。
ちょっと分かりにくいロケーションにあるのですが”大阪府警南警察署”の斜め前ら辺の二階にあるので、知っていれば簡単に辿り着くと思います。
『すざき』はお薦めコースがお得である
『すざき』は旬の魚や野菜にこだわった居酒屋さんで、特に魚系のメニューは充実しています。
一人の場合は、あまり沢山食べられないので、どれを食べようか悩んでしまうのですが、そういう場合は大将の”お任せコース”的な何かがベストです。
確か三千円くらいで刺身から揚げ物、焼き魚か煮魚が出るので、それぞれを単品で頼むよりもお得です。
しかも『マグロの眼肉』も食べたいと希望を言えば、どうにかこうにか願いを叶えてくれるので、コースなのに使い勝手の良さは抜群です。
無論、飲み物は別料金ですが、旬の魚を存分に味わえるので筆者は基本的に”お任せコース”的な何かでいつもお願いしています。
まずはビールで喉を潤す
暑い日だったので、まずはビールを頂く事にします。今日の”お通し”は……なんでしょうね?
正式な料理名は忘れましたが、とりあえず「茶碗蒸し的な料理」っぽい何かです。
色合いからして、魚のアラで取った出汁を白身で蒸して固めてから、冷蔵庫で冷やした感じでしょうか?
ここら辺の”お通し”からして、筆者は『すざき』が好きなんですよね。
刺身が美味しい『すざき』
そして次は刺身の盛り合わせです。やはり『すざき』に来たなら刺身は食べておかないとですが、大将の”お任せコース”的な何かにしておけば、いい感じの刺身の盛り合わせが組み込まれて来ます。
こうやって海老の頭もちゃんと焼いて、酒の肴にしてくれるのが嬉しい気配りですね。
『マグロの眼肉』を刺身で食す!
そして『すざき』に来たら是非とも食べたいのが『マグロの眼肉』で御座います。
マグロの眼球の周りの身を使った一品で、一匹のマグロから少量しか取れない希少な部位でもあります。
食べ方としては”刺身”か”炙り”になりますが、今回は大将の粋な計らいで半分づつにして頂きました。
『マグロの眼肉』の刺身ですが、その味は魚と言うよりは牛肉に近く、黙って出されたら誰もマグロだとは気が付かないと思います。
あのケンドーコバヤシ氏の名言「オーバー・ザ・ギュウ」は伊達じゃありません。
『マグロの眼肉』を炙りで食す!
次は”炙り”で食べてみます。炙る事で香ばしさが加わり、より牛肉っぽさが出て来ますね。
いや、だったら牛肉食べたらええやんって話ですが、やはり微妙にマグロ感も残っていて、脂もくどく無いので牛肉とは完全に別物であります。
これは醤油でも良いのですが、ポン酢もなかなか合うので試してみて下さい。
あまり『マグロの眼肉』を食べる機会はないのですが、久しぶりに『すざき』で食べると、やはり美味しい料理であると確信した筆者です。
これは確かにメディア受けするし、それを見て食べに来た人はハマってしまう可能性大ですね。
本日の焼き魚がイワシだった件の是非
この日の焼き魚は”イワシ”でした。イワシと言うと「え?」みたいなイメージですが、この大きなイワシは脂が乗っていて抜群の美味しさです。
それもそのはず、刺身用の新鮮なイワシなのですが、あまりに脂が良かったので焼いてくれたそうです。
ここら辺の臨機応変さが”お任せ”の良い所ですね。
関西に行ったら鱧(はも)の天婦羅で決まり!
関東だと”穴子天婦羅”の方が普及していますが、関西では”鱧の天婦羅”がメジャーです。
正直、筆者は天婦羅なら”鱧”の方が美味しいと思います。タレを付けるなら鰻(うなぎ)がベストですが、鱧のさっぱりした美味しさにハマると穴子には戻れません。
そんな”鱧の天婦羅”と季節の野菜が入った天婦羅も楽しめました。
大将が作る荒汁が旨い!
下手な店だと”荒汁”と言うよりは具の多い”味噌汁”みたいな店がありますが、この『すざき』は次元が違います。
魚のアラからしっかり出汁を取っているので、具が無くてもイケる美味しさです。
ここら辺の料理の下地と言うか、技術的なモノがしっかりしているのが『すざき』の良い所なんですよね
ご馳走様でした。
『すざき』 総評
超久しぶりに訪れた『すざき』でしたが、昔と変わらぬ大将の髪型と料理の味に感動しました。
焼酎も筆者の好きな”芋焼酎”が結構置いてあるので、じっくり呑むには最高の店です。
確かに数年前はメディアで”盛り上げ過ぎた感”は否めませんが、今でも店の実力は変わっていないと思いますね。これからも大阪に訪れた時は『すざき』に訪れようと思った筆者です。
それでは、みなさんも是非『すざき』の看板料理『マグロの眼肉』を食べてみて下さい。
その独特な味わいに、きっとハマると思いますよ。
『すざき』
大阪府大阪市中央区東心斎橋1-4-11 大和ビル8号館207号室
18:00~24:00
定休日:土曜日