フランスのシャンパーニュCOLLET(コレ)の新商品発表会が9月7日に都内で開催されたので取材した。
シャンパーニュとはシャンパンあるいはシャンペンのことで、要はスパークリングワインのことであるが、フランスシャンパーニュ地方で法令により定められた製法で作られたもの以外はこの名称を使用することができないことになっている。
従って、シャンパーニュやシャンパンの名称はそのものがブランドとなる。
日本初上陸の同ブランドの紹介は、プレスリリースによると次の通り。
シャンパーニュ【COLLET】はワインの AOC(品質、品格を最高に保つために生産者が共通の企画を有し厳格な規定に基づき高級シャンパンを生産するための規格)を作った団体の一人である、コレ氏のシャンパンです。
1921 年、舌の肥えたシャンパンを愛する、シャンパン愛好家を満足させるため、優雅で繊細な真のシャンパンを追求したところから始まりました。コレはシャンパーニュ地方の中心に位置し、良質なブドウの産地として有名なアイ村で作られています。アイ村は美味しいシャンパンを造る必要な条件が完璧にそろっている土地なのです。コレのシャンパンは上品で、洗練されており、ワンランク上の味わいを楽しめます。
記者は提供された2種類のシャンパーニュを試飲した。
ソムリエではないので素人の舌で恐縮だが、シャンパンというとど、なんとなく乾杯の時だけに飲む軽いテイストのアルコールだという先入観があったが、全く違っていて「お酒」ということを改めて思いおこさせてくれるラグジュアリーな香りと味は、そこにあるだけで上品な気分になれる。
同席したいつも記者の取材に撮影協力してくれるモデルのNana.さんのこの日の肩書はグルメライターで元パティシエ。
毎度変わる肩書にびっくりだが、シャンパーニュの試飲に出されたスイーツの解説をしてもらう。
スイーツは後に登場するパティシエ鎧塚俊彦氏の作。パティシエの憧れだという。
では、Nana.さんにインタビュー。
--私は美味しいとしか言いようがないのですが、スイーツの味とCOLLETとの相性はいかがですか
「そうですね、フロマージュがベースでしっとり柔らかいチーズケーキです。それにレモンの酸味がとてもほのかで、それがCOLLETの力強さをより強調してくれると思います。鎧塚さんがお好きなのでナッツを多く底に使ったということですが、香ばしくて食感もいいですよね」
--なるほど、こんなにしっかりと詰まったチーズケーキは初めて食べました。上にのっているフルーツも美味しいですね
「上のフルーツはアプリコット、ブルーベリー、そして敢えて合わせてみたというマスカットの組み合わせです。この発想は、鎧塚さんならではですね。憧れのパティシエの作品を食べることができて本当にうれしいです」
と話しながらNana.さんは、お菓子の断面をしきりに撮影していた。
「全体の写真も重要ですけど、パティシエは必ず断面を撮影するんです。そうすると中がどうなっているのかが、よくわかるでしょう?」
さすがプロだ。ただのモデルではない。次回から断面を撮影することにしよう。
この日のゲストは川島なお美さん夫妻。
多くの報道関係者が一斉にシャッターを切るが、テレビカメラも10台程度確認できた。異例の大規模取材体制のようだ。
フランスのワイン産地から騎士号を授与されている川島さんのトークセッションは、さすがに専門的でその知識は奥深い。
鎧塚さんは、「マスコミのみなさんの期待に反して私たち夫婦は仲が良くて…」と、芸能関係メディアを楽しく皮肉りながら笑いを誘った。
川島さん夫妻やコレ社の関係者に、フランス大使館領事を迎えたフォトセッションでは、あまりの報道関係者の多さに時間が足らないくらいだった。
シャンパンはバブル絶頂期に流行ったブランドもあるが、値段が高いものばかりではない。
手ごろな価格帯のものもあるので、特別な日にプチぜい沢で1本自分のためにあけてみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影