2月下旬に発売されてからネット書店のレビューで絶賛が相次いでいる『百田尚樹『殉愛』の真実』(宝島社)を公共図書館へ寄贈したり、配架をリクエストする動きが『Twitter』で相次いで報告されています。
作家で元NHK経営委員の百田尚樹氏が歌手のやしきたかじんさんの闘病生活を題材に執筆し、その内容に対して名誉毀損で複数の裁判が起こされている『殉愛』(幻冬舎)の「疑惑とウソを徹底解明」するという触れ込みで刊行された『殉愛の真実』は、発売直後から『Amazon.co.jp』や『楽天ブックス』で絶賛のレビューが相次いで投稿されています。
Amazonレビューは驚異的な高評価! 宝島社より『百田尚樹『殉愛』の真実』発売 – ガジェット通信
http://getnews.jp/archives/830965 [リンク]
当初から『殉愛』の内容に疑問を抱いて検証を進めていた読者の有志は“決定版”と言える内容の『殉愛の真実』刊行直後より、同書をより多くの人に読んでもらおうと「コツコツ貯めていた図書カードを全部つぎ込んだ」と複数冊購入を報告したり、百田氏のサイン会や講演会を開催するなど氏との関係が深いとみられている紀伊国屋書店での購入を呼びかけるなどの行動で注目されていました。そして『殉愛の真実』を公共図書館、特に『殉愛』を所蔵している図書館へ優先的に寄贈しようという動きが新たに始まっています。
多くの公共図書館では読み終わった本の寄贈を随時受け付けていますが、蔵書として適当かどうかの審査やリクエストの件数など所定の手続きを経て配架の是非が決定されるため寄贈やリクエストを行っても実際に配架されるまでには数日から数週間かかります。『Twitter』では既に東京都千代田区や中央区、港区、渋谷区、大阪市などの公立図書館へ寄贈やリクエストを行ったという報告が複数あり、このうち大阪市立図書館(中央・天王寺・旭・住之江の4館)では7日の13時時点で予約が86件も入るなど注目度の高さがうかがえます。
画像:大阪市立図書館の蔵書検索より『百田尚樹『殉愛』の真実』の書誌情報
http://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0013423551 [リンク]