今回は久しぶりに気合いを入れて、東京都の八王子にある『そば処 長岡屋』に行ってきました。この店名を聞いてピンと来た人は、ある意味その筋の人達と言えるでしょう。
基本的に大盛りを好む筆者ですが、実は「食べ放題」みたいなのは興味がありません。実際「食べ放題」の店に最後に行ったのは記憶にないくらい前です。もう10年以上行ってないと思います。
そんな筆者ですが、何気に「デカ盛り」はチョイチョイ食べています。あの初めての店で食べる「デカ盛り」のワクテカ感は、ちょっとしたエクスタシーと言えるでしょう。
「俺はコイツを食べきれるのか?」
この緊張感は「食べ放題」では味わえません。まあ、別に沢山食べれた所で偉いって訳じゃないんですけどね。
でも、筆者のように「ある程度は食べられる」となると、そっち方面の記事も書けると言うメリットもあるので、コレはコレで特技のひとつと捉えて磨くべきでしょう。
「デカ盛り」の店でも別格の『長岡屋』
しかし、今回の『長岡屋』に関しては、いつもとチョット違います。楽しみである反面、圧倒的なプレッシャー…
「カツ丼が怖い…」
今はネットである程度の情報は事前に入手出来ます。希に写真で見るのと実物は違うってパターンも少なくありません。しかし、この『長岡屋』の場合
「写真からしてヤヴァィ!!」
出来る事なら「写真よりも盛りが少なかった」みたいなミラクルが起きないかと、逆方向に期待してしまう自分がいました…
こんな弱気で『カツ丼大盛り』に挑むのは、如何なものかと思いますが、普通の『カツ丼』を食べても記事として弱い、弱すぎてボツる可能性大なので、わざわざ八王子まで行くからには『カツ丼大盛り』以外の選択肢は許されないのです。
ファミリー層も多い地元の蕎麦屋さん
『長岡屋』は「デカ盛り」ばかりが注目されがちですが、実は普通に食べても普通以上に美味しい蕎麦屋さんです。休日ともなると地元の方達が家族連れで訪れます。
揚げ物も注文を受けてから揚げるので、混んでいると出来上がりまで時間を頂く場合があります。なので時間が無い人には向いていないかもしれません。
「デカ盛り」もやっているけど、普通に地元に愛される名店かと思われますので、あまり量を食べられない人にもオススメ出来る店と言えるでしょう。
そして待つこと30分。自分のオーダーである『上カツ丼大盛り』が来ました。本来は「並」でも良いのですが、それだと大盛りでも950円と安過ぎるので、今回は「上」にしてみました。
『上カツ丼大盛り』だと1300円+大盛り100円の合計1400円になるので、めちゃめちゃ盛られていても「申し訳ない感」が半減されます。
「カツ丼を前にして手が震えた…」
人は、この圧倒的な大きさの丼を目の当たりにすると絶望します… 暴力的なボリュームとカロリー… 日常の感覚、全てが消し飛びます。食べ物を前にして手が震えるとか尋常ではありません。
『長岡屋』の丼は「ヘルメットのようだ」と言われていますが、それは本当です。この直径と深さなら頭に被っても違和感はないでしょう。ちなみに丼の直径は「割り箸の長さと同じくらい」と言うビッグサイズの丼です。
そんな丼の8分目まで御飯が盛られるのが「大盛り」です。初めての人は「普通盛り」を頼むのが無難でしょう。
しかも、恐ろしい事に『長岡屋』の盛りは上方向にブレる事が多いので、ベストコンディションで挑まないと完食出来ない最悪のケースが予想されます。
一応は「特盛り」も裏メニューであるらしいのですが、流石の筆者も挑戦しようとは微塵も思いません。プロ以外は「大盛り」以上は完食不可です。素人は絶対に注文しないで下さい。
「スプーンが付いてくるのは伊達じゃない」
その筋の方々も良く来られる店なので、御飯をペース良く食べる為のスプーンが付いてきます。筆者は丼を片手で持って食べましたが、かなり重いので日頃から鍛えている人以外はスプーンを使うのがベストでしょう。
蕎麦屋のカツ丼は美味い!!
筆者の持論に「蕎麦屋のカツ丼は美味い!」と言うのがあります。コレは恐らく間違いないでしょう。
なので『長岡屋』の『上カツ丼大盛り』も味は上々です。「上」だとカツがヒレ肉、すなわちヒレカツなのですが、ひとつひとつのヒレカツが柔らかくて美味しいです。
そんなヒレカツが5枚乗るのが標準なのですが、今回は愛情盛りでヒレカツが7枚も乗っていました。ラッキーセブンです。
「これほどラッキーと思えないラッキーセブンって一体…」
しかし、逆に考えればヒレカツ不足で御飯が大量に残るよりも食べやすいような気がします。むしろ、素直に喜ぶべき事でしょう。「コイツなら食べられるだろう」と言う厨房の期待を裏切る訳には行きません。
ちなみに写真だと分かりにくいのですが、ヒレカツ同士が重なって丼の全てを覆っている状態です。まさに「ヒレカツ天国」と呼ぶに相応しいパラダイスです。
玉子とタマネギの仕上がりも絶妙!
そして『カツ丼』として大事な「玉子とタマネギ」もバッチリです。やはり蕎麦屋のタレは一味違うって感じで、ヒレカツやタマネギといい感じに絡んでいます。
この「カツ、玉子、タマネギ」が三位一体となる事で、日本が世界に誇る『カツ丼』になるのです。
ボリュームは半端ないのですが、美味しいので食べてる途中で飽きてしまう事はありませんでした。『長岡屋』の『カツ丼』が半端なく美味しいからでしょう。
最後まで一定のペースでパクパクと食べ進み、美味しく完食出来ました。しいて言うなら、最後のサラダでペースが落ちましたが食べてるうちに回復、しかし最後の味噌汁を飲み切った瞬間、自分の限界が訪れた感じです。
もう、お茶すら飲めません。ご馳走様でした!
『長岡屋』 総評
とにかく満足でした。あのボリュームと味ならば「上」の値段でも納得です。時として「デカ盛り」の店だと味はイマイチなパターンもあるのですが、この『長岡屋』に関しては筆者も自信を持ってお勧め出来ます。ぶっちゃけ、筆者が今までに食べた『カツ丼』の中で一番美味しかったかもです。
他にも『セットメニュー』や『カツカレー』などもあるので、これは何度が行かざるを得ない店ですね。
ちなみにセットメニューもフルサイズで出て来るらしいので、かなりのボリュームがあるらしいです。あまり食べられない人は「御飯少な目」でオーダーするのが良いかと存じます。
それでは、みなさんも是非『長岡屋』に訪れてみて下さい。蕎麦屋が作る『カツ丼』は美味しいですよ。
そば処 長岡屋
住所 東京都 八王子市 椚田町
営業時間 11:00~15:00 17:00~20:00
定休日 火曜日