アメリカでアジアのビール売上No.1は意外や意外…?

  by あおぞら  Tags :  

昨年度のビールの売り上げを調べてみると、アサヒ、サントリー、サッポロと続く。『キリンはどうした?』の声が聞こえてきそうだが、業界動向サーチの頁にはこのような注釈がある…..

『キリンホールディングスは平成25年よりセグメントを変更し、従来の酒類事業のデータ開示を行わなくなりました。したがって、キリンHDの売上高に関しましては全事業合計の売上高とし、参考資料とさせていただきます。何卒、ご了承ください』

しかし、まぁアサヒが依然強くとも、キリンだってアサヒのスーパードライが登場するまでは、ビール業界ではぶっちぎりの首位だったわけだから、まぁ上位争いには入っているとは考えられる。

では、さてアメリカに於いての日本を含めたアジアのビールの売り上げで首位はどこだ?と訊ねれば、皆さんはどのビールを挙げるだろう?

結果は日本のビールで、しかもアサヒでもキリンでもないサッポロなのだ。

サッポロUSAのホームページの”PRESS”の頁の2014年6月4日付で『アメリカでアジアのビールの売り上げNo.1』と表記されているから驚きだ!日本食レストランより遙かに多い中華レストラン。そこに置いてある青島ビールなどもかなりの競合に思っていたが、意外や意外、サッポロである、アサヒやキリンではないのも驚きだ。

では、なぜサッポロか?と言う疑問は浮かんでくるが、アジアのビールはそのお国料理のレストランでも扱っているし、また酒屋でもアジアのビールを取り扱う所もあるし、スーパーマーケットでも売られている。先ごろ行われたアメリカの国民的行事とも言えるアメリカンフットボール(NFL)の王者を決める優勝決定戦では、仲間内で集まってビールとチキンウイングでテレビ観戦が一般的なアメリカでは、この時にビールの消費量が一気に跳ね上がる。

そういえば丁度その頃、マンハッタンにいくつものチェーン店を持つスーパーマーケットのチラシにサッポロビールの広告を見つけ『アレレ?』と思ったことがあった。それはアサヒでもキリンでもなかったのだ。地道にスーパーマーケットへ売り込み、サッポロの場所を確保し続けた努力の結果がアジアのビールで全米1位に輝いた結果ではないだろうか。

日本では鳴かず飛ばずの売り上げ結果でも、サッポロビールはアメリカでは堂々のアジアのビール売り上げICHIBANなのである。

ニューヨークから発信しています