『アキバ大好き!祭り2015冬』ついにコスプレエリア解放!それの意味するもの・・・覚醒編「コスプレイヤー承認!出撃!『アキバ大好き!祭り』に勝利を刻みなさい!って!が多いな!」

  by welldoneh  Tags :  

『ベルサール秋葉原』で行われた
『アキバ大好き!祭り2015冬』(1月17・18日)

(写真は『クラーク記念国際高等学校 秋葉原ITキャンパス』のスクールアイドル『きるじょい』)

テーマは「いつでもアキバは大賑わい!!」

アットホームで温かみのある手作り感を大事にしたイベントである。

(品川のご当地ヒーロー『クレイヴァルス』と古美門研介のコスプレをする筆者)

今回の一番の企画として
コスプレエリアが一般に開放されることになった。

前述したように秋葉原には今に至る経緯があり、
混乱を避けるため、理解を得られるために特殊な事情での開催となる。

前回の記事

それは
「コスプレイヤーが歩行者天国に出ることは禁止されている」
「撮影登録をしていないものはコスプレイヤーを撮影できない」

コスプレイベントのルールとしてはよくあることなのだけれど、
今回のイベントの場合、目の前に歩行者天国があり心情としては
「街に出て秋葉原を盛り上げたい」

と思うのは自然だ。

二階コスプレエリアの壁に張り出された紙には
「コスプレをしたまま公道を歩くのは禁止されています」

とある。
コスプレ界の暗黙のルールであり、ただそれだけであり、
あくまで意向でしかない。

開催直前の打ち合わせで筆者の心は揺れた。
これは大事だ。

ここでの一つ一つの対応に固執すればトラブルの元になり
一歩間違えば炎上するのではないか。

イベントと秋葉原と文化の新しい一歩を踏み出すには
避けることのできない禊(みそ)ぎなのではないか、と思う。

強引に理由をつけて少しだけ街に出る、ようなコスプレイヤーが現れれば
混乱は避けられない。写真を撮る人に囲まれて収集はつかなくなり
歩行者天国を運営する『アキバ21』も黙ってはいられなくなる。

容易に想像のつくシナリオであり、十分にあり得ることだ。

コスプレイヤーに理解をしていただくのと同時に
ボランティアスタッフを含めた運営にも理解を説明する責務がある。

撮影登録のことに関しては
歩道に接した敷地まで解放した
無料で来場できるイベント内で、

通行人がスマホを取り出して写真を撮る、というのはあまりに自然な流れである。

コスプレイヤーも大きな荷物を背負って遠くからやってきている。
広くアピールしたいというのが人情。

筆者も含めボランティアスタッフは

「コスプレイヤーの撮影は撮影登録をした方でなければすることができません!」

と声を張り上げて何度もアナウンスした。

通行人や来場者が「しょぼーん」となる
心の音が聞こえるような中で、それをし続けなければいけなかった。

ここから始めなければ秋葉原のコスプレ文化は前に進めないんだ、と思いながら。

ただ、開かれた文化、グローバル化とは難しいもので
秋葉原の理解を得るための文脈なんて外から来た人には知る由もない。

最近の記憶で新しいのが
艦隊これくしょんのブームで史跡に軽いいたずら書きをしたファンがいて、

どうやらそれが外国人である、可能性が高いのだ。

こうなってくるともはやどこでどう説明して理解を得れば解決するのか、容易ではない。

こうして社会が選択しがちなのが全面禁止、である。
これが一番簡単でコストもかからないからだ。

そうすれば
文化は停滞し、成長をやめ先細り失われていく。

一方、
秋葉原の歩行者天国はそこから立ち直り、ここまできた。

結果からいえばトラブルはなかった。

ただ、大きなメディアや有名人が大仰に入った場合などの混乱を考えれば
いくらでもリスクは考えられた。

今までの文化の流れや空気、よく「民度」という言葉が使われるが
秋葉原の民度、コスプレイヤーの民度、の高さ
が混乱などさせなかった、のではないだろうか。

今後イベントが大きくなったり秋葉原の街でコスプレイベントが多くなれば
問題も出てくるだろう。

その時に、連帯し、声掛けしあい、
理解ある対応をすれば乗り越えていけるだろう。

そこに、秋葉原らしさはあるのだろうか、
秋葉原とはなんだろうか?

考えればキリがない。
ただ、筆者はそれも含めて、おもしろい、と思う。

・・・・
『アキバ大好き!祭り』

とは言い得て妙である。

この記事は
コスプレエリア解放の部分だけを切り取ってレポートいたしました。

(あべさんのコスプレをするコスプレイヤーも呼びかけに協力してくれました)

(写真は筆者撮影)

お笑いタレント、堺雅人さんのコスプレものまね芸人「ウェルダン穂積」(コンビ名「ウェルダン」)です。秋葉原やサブカルを主軸に世の中のものごとを自分の実人生に引き付けて書けたら、と思います。よろしくお願いいたします。 著書「たかがアキバ されど秋葉原」(セルバ出版)    「赤いマフラー」(KDP)

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