人は悩む、人は問題を抱える、人は立ち止まる、人は困る、人はどうしてよいのかわからない時がある….
そうなんです、それが今を生きる人間の姿で、人間そのものの姿なのです。そんな時どうしましょ?友達に話すことも解決策のひとつではありますが、辛い時にグッとこらえて自分自身で解決の糸口を探す方が人間的成長は大きいと思います。
何かの不安を抱えた時、人はその不安を吐き出したい、誰かに聞いてもらいたいと思います。だから身近な人に聞いて欲しいと思うのは当たり前のことなんです。
でも、それをしないでその不安なり、悩みなり、もやもやした気持ちを緩和させる方法があるかもしれないのです。これは誰にでも効果があるとは限りませんが、そういう術を知っておくことはこれからの人生にとり、悪くないと思うのでお知らせしたいと思います。
これは自分の悩みは一先ず置いておいて他人の悩みを聞いてみることなのです。でも誰もがあなたに悩みを相談するわけではないですね。そこで1965年に放送開始し、今も継続中で優秀番組の受賞歴もあるニッポン放送の『テレフォン人生相談』を聞いてみるのです。聞けない地域の方もいらっしゃるでしょう。私自身もアメリカ住まいなので聞けませんが、そんな時はYoutubeで聞いてみてください。
弁護士、学者、医者、占星術家、幼児教育研究家、作家…等の多種多様の職業の方々が、その悩める人の問題の解決策を練ってくれます。
この番組は意外に笑えます。他人事と思って笑っているわけじゃないんですけど、11歳の一人娘が荒れて反抗することを専門家に相談する母親、この番組最中に娘が電話口で「このクソババぁ!」と叫びます、ちょっと信じられないけど本当のことです。回答者は即座に相談者の母親に対して、テレフォン相談をするのに娘にわかる場所で電話をかけてくるその無神経さを叱ります。
そういうことなんですよねぇ。他人には相談者のどこがいけないのかすぐにわかるのですが、当人は気づかない無神経さがあるんです。
人は他人のことだと冷静に、客観的に判断できるものなのです。それが自分の悩みだと他人と比べてより深刻で…とか思いがちなのは人間の勝手で、誰しもあること。
そんな気持ちを戒めて、人間と言うものは皆、愚かで、同じような間違えを繰り返し、その都度軌道修正してやり直して日々生きていくものだということを再認識させられる番組が『テレフォン人生相談』で、人の生活を堂々とのぞき見できるラジオ番組で、映像がない分だけ更に耳ダンボで聞き耳を立て、他人もいろいろ悩んで大変だと、人間の宿命を感じつつ、それでも前を向いて歩いて行こうと悟らされる究極の番組なのです。しかも、そこには笑いすらあるのです。
他人の悩みに聞き耳を立ててみませんか?
画像:写真素材 足成