前回は、
3.当落発表までにやっておくこと。
4.当落発表後~やっておくこと。
について解説した。
Part1 https://rensai.jp/?p=88199
Part2 https://rensai.jp/?p=88250
今回は
5.本番直前(ビックサイトに着くまで)
6.本番(ビックサイトに着いてから終わりまで)
について解説していこう。
5.本番直前
サークル参加前日から準備を開始する。
コミケ初日前日に設営もあるので、余裕のある人は参加してもいいだろう。
私の場合ビックサイトから家まで少々遠く、始発で行っても準備時間がかなり少なくなり厳しい状況になるので、前日夜に大江戸温泉に入り、一晩明かしてから7時位には会場に到着するようにしている。
これがコミケに行くときの標準的な装備だ(大嘘)。
戦場に赴くにはふさわしい装備だ。
私はコスプレもするのでこのような大荷物になる。
これを「お泊りセット」と呼んでいる。
全部で5kgくらいある大荷物だ。
このような大荷物では大混雑しているゆりかもめには乗れない。
迷惑になるので私は大江戸温泉から歩いて国際展示場に向かう。
歩いていると見える朝焼けの景色はほんとうに素晴らしい。
6.本番開始
ビックサイトに着いたらサークル入場をしよう。
いくつかあるサークル入場口のひとつから入場を行う。
以前触れたが、チケットを表向きにしてスタッフに見せながら箱に入れて入場をする。
サークル参加者+コスプレ先行入場者、スタッフしかいない(といってもなかなかの人数だが)会場前のビックサイトは物静かだ。
嵐の前の静けさというものだろうか。
自分のサークルスペースに着いたら、ここはあなたの腕の見せどころ。
一般参加者が興味を引くようなディスプレイを心がけよう。
私はあまり上手くないのでとやかく言うことはできないが……。
スペースの大きさは長机半分。
同じ机を共有するサークルの方に迷惑がかからないように気をつけよう。
また、最低限隣のサークルの方とは挨拶を交わしておこう。
初対面でも共通の趣味で話が弾むこともあって楽しいぞ。
これもサークル参加の醍醐味だろう。
準備が出来たらあとは開場を待とう。
と、私の場合はコスプレもするので先に着替えてこなければ!
ということで男子更衣室に向かいコスプレ登録を済ませて着替えを行う。
あの逆三角形になっているところに更衣室がある。
正直あの逆三角形に入れて感動した。
男子更衣室なのだが、クオリティの高い女装コスプレの人もいるのでその人が真っ先に目に入ると
「えっ!? 女子更衣室に入っちゃった!?」
と血の気が引くことが多々ある。
男子更衣室と女子更衣室はだいぶ離れているのでそんなことはないのだが……。
私も女装が似合う顔に生まれたかった(音ノ木坂学院の制服とか着たい)
さて、すべての準備は完了した!
どんと来やがれ!
こんな感じである。
何だこのおっさん!?
※本にミリタリー要素は全くない
実はこの日まで2日ほど不眠で都内をうろちょろするという特殊部隊ばりの行動をしてきたので眠いのである。
しかし、コミケ開場の拍手で一気に興奮状態に!
眼はカッっと見開き、一般参加者の流れを眺め始めるのだ。
ちょっと興味を持って立ち止まってくれた人に
「ぜひ読んでみてください」
なんて声をかけてみたり、もうひと押しで買ってくれそうな雰囲気だったら
「購入者特典あるんですよ~」
とアピールしたり。
あまり派手なセールスは禁止されているので控えめにアピールしてみよう。
携帯をいじったり本を読んだりしていると話しかけづらい人もいるのでなるべく控えよう(このイカツイ格好はどうなんだ)
購入していただいた上に
「頑張ってください」や「よいお年を」といった暖かい声をかけてもらうこともある。
すごく嬉しい。
私も一般参加するときはサークルの人にそういった声をかけようと思うのです。
そうこうしているうちに40部中36部を頒布できた。
午後3時位には撤収ムードに入ってきて撤収するサークルも多い。
コミケ会場には郵便やヤマトといった運送業者がスタンバってくれているので、買いすぎちゃった人がダンボールに詰めて送ることもできるし、サークル参加者が余った本を家に送ることも出来る。
私はリュックやスマホなど最低限必要なものを残して、コスプレ用具などはすべて家に送り返してしまう。
あー。身が軽い!
そして、締めは閉会時の拍手。
先程も述べたように早めに撤収するサークルも多いが、私としてはこの拍手の瞬間に立ち会うことをおすすめする。
ここまで頑張って作品を作ってきたことを思い出し、すごい達成感に包まれる。
これは経験しないと損だ。
もう今年は思い残すことはねえ……。
そう思えるコミケだった。
だから、今ちょっとだけためらっている人がいたらぜひ参加して欲しい。
ここでしか出来ない経験、味わえない感覚がある。
「作品に自信がない、下手だし……」
と思う必要は全くない!
自信がなくても、下手でも勇気を出してひとの目に触れるところに置こう!
それで初めて気づくことだってたくさんある。
少なくても、面白いと言ってくれる人はいる。
案外自分の作品も悪くないもんだなと思えたりする。
そういう感覚、味わってみたいとは思わないか?
(完)