正月の珍味 鹿をカレーにしてみた

  by 松沢直樹  Tags :  

フードコーディネーターの仕事も兼任してることもあって、年末年始はいろいろな食材に出会います。
以前紹介した熊肉のソテー記事も、読者の皆様から好評いただきました。

※正月の珍味 熊や雉を料理してみた (ガジェット通信)
http://getnews.jp/archives/764742 [リンク]

珍しい物をいただいた後に、また珍しいものが。

鹿肉(しか)だそうです。最近、鹿が増えすぎて駆除されてるらしいですが、そういった類いの鹿さんなんでしょうか。

それはさておいて、赤身の良いお肉。薄くスライスされているので、貼り合わせてステーキやカツレツなんてのもいいですけど、大胆にもカレーにしてみることにしました。

なぜにカレー?

鹿の肉って、血の味が強いんですよね。ですから、ニンニクとワインで風味付けしてステーキにしたり、煮込んだりするのがいいんですけど、それだったら、カレーでゆっくり煮込んだほうがおいしそうな気がしまして。

さっそくとりかかりましょう。

野菜は、お正月ですから、じゃがいも、たまねぎ、にんじんだけでなく、蓮などの正月野菜も使ってみます。

カットした鹿のお肉を投入。考えあぐねましたが、ピーマンを加えてみました。

一口大にカットした鹿の肉を入れて、ことこと約一時間ほど火にかけます。カレー粉、そして和風に仕上げるために、しょうゆで風味付けをして、軽く一煮立ち。

できあがり。ざっくりした感じですが、時間が経つにつれて、お肉と野菜のうまみがマッチした味になるような気がします。

改めて気づいたんですけど、鹿のお肉って、血の味が強いですね。鉄分が多いからなんでしょうけど、女性の方はいいかもしれません。

人間は体重1キログラムに対して、タンパク質が1グラムいると言われています。

女性の方でも、一日あたり50グラム前後のタンパク質が必要になる計算ですね。

でも、普通のお肉は、タンパク質の含有量が20パーセント程度と言われてますから、

大体、250グラムくらい毎日お肉を食べないと、タンパク質不足になるという計算になります。

臭みもないし、鉄分も一緒に補給できそう。巷の料理屋さんでいただくと、結構いいお値段になるかもしれません。

とはいえ、体にもいいはずですから、機会があれば、召し上がってみてはいかがでしょうか。

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長