さて、そろそろ新年会真っ盛りの週末ですが、宴会などでいつも困るのが
「料理のひとつ残し」
ですね。宴会なので大皿で料理が提供される事が多いのですが、どうしても最後に一個だけ皿の上に料理が残ってしまいます。この最後の一個に手を付けるべきか否か?
宴会などで確実に起こり得る「料理のひとつ残し」と言う永遠のテーマに、今回は終止符を打とうと思います。
まず、結論から言うと「食べ物を粗末にしない」と言う子供の頃の教育をそのまま素直に受け取って
「食べて良し!」
とするのが正解でしょう。この方が地球と言うか環境にも優しいし、道徳的な面から見ても料理を残さず食べるのは素晴らしい事かと思います。
しかし、この「最後の一個を食べる」のが意外と勇気が必要だったりもします。特に職場の新年会などであれば、良くも悪くも上司も居るので
「がっついているのと思われるのではないか?」
と言う不安が脳裏に浮かびます。確かに限りある料理をひとりでガツガツと食べ進むのは、団体行動やら規律を重んじる「会社組織の中の人間」としていかがなものかと思われます。
例えば船盛、もしくは刺身の盛り合わせの様な料理が提供された時に、ひたすらマグロだけを集中して食べるのは確実にマナー違反です。
勿論、「好きな物を食べているだけ」なので悪気はないのでしょうが、自分がマグロを集中して食べる事により、同じ席にいる同僚の誰かがマグロを食べられなくなる事を忘れてはいけません。
と、このようにあれこれ面倒な事も考えると「最後の一個」に手を出すのは得策ではないかもしれません。
しかし、だからと言って誰も手を付けずに、食べ物が捨てられてしまうのも良い事とは言えないでしょう。
そこで誰からも批判される事なく「最後の一個」を食べる方法を伝授します。まあ、そんなのすでに実行してるぜ!って人も多いし、ある意味「飲み会の常識」みたいな事なんですけどね。
まず、自分の守備範囲(立たずに手が届く範囲)にある皿をチェックし「最後の一個」が無いかを肉眼で確認します。
次に自分の「取り皿」にスペースを作っておきます。その時が来た時に迅速に対応出来るように準備しておくのです。
そして、店員さんが新しい料理や飲み物を運んで来たり、空いた皿やグラスを回収しに来た時に
「すみません、コチラの皿も下げて貰っていいですか?」
と言いながら、さりげなく「最後の一個」を自分の「取り皿」に移し、空いた皿を店員さんに回収して貰うのです。
こうする事で誰からも批判される事もなく、正々堂々と「最後の一個」を食べる事が出来ます。
「空いた皿を回収して貰わないと、新しい料理を置くスペースが無いっしょ?」
と言う大義名分があるので、誰も文句を言う事は出来ません。ただし、この作戦を実行する場合は
「あまり好きではない料理であっても、処理しなければならない」
と言う諸刃の剣なので、好き嫌いが多い人には向いてないかもしれません。あくまでも「みんなの為に皿を片付けているんだよ」って空気を作らないと意味がないので、自分の好みではない料理だとしても「最後の一個」であれば食べないと駄目です。
他にも宴会などで気を付けなければならないのが
「鶏の唐揚げにレモンをかけるか否か?」
と言うのがあります。これも非常に難しい選択を迫られるケースです。大皿に盛られた唐揚げに対し「カットレモンは一個のみ!」が普通なので、個々にレモンを使うと言う事が出来ません。
とりあえずアンチレモン派の筆者に言わせて頂くと
「大皿に盛られた鶏の唐揚げ全体にレモンをかける行為はギルティ」
で間違いないでしょう。誰もが唐揚げにレモンを欲している訳ではないのです。レモンをかけられる事でテンションだだ下がりになる人も世の中にはいるのです。勿論、会社の新年会で
「テメー、俺の唐揚げにレモンかけてんじゃねーぞ、コラ!!!」
などと言えるはずもないので、アンチレモン派はレモン派の辱めに、ただただ涙するしかありません…
「だってレモン一個しかないから、最初に全部にかけないと駄目じゃん?」
と言うのが、レモンぶっかけ派の理屈らしいのですが、まず「唐揚げにはレモンありき」と言う間違った根拠で行動するのは止めましょう。
そもそもが、唐揚げにレモンが無くても普通は食べられます。レモン派の人だって食べられます。
「レモンがあった方が美味しいのにな~」
くらいの勢いです。レモンがないと絶対に唐揚げを食べられないと言う人は、かなりの少数派でしょう。
しかし、レモンが苦手な人は違います。大好きな「鶏の唐揚げ」であっても、レモンをかけられた瞬間、すでにそれは食べられない代物になってしまうのです…
そのくらい、レモンのインパクトは強いんです。
そもそもが、レモン派の言う事はめちゃくちゃです。
「揚げ物にはレモンが合う!だから鶏の唐揚げには必須!!」
確かにフライにもレモンは合うでしょう。油っぽさが中和される気がしないでもありません。
しかし、本当に揚げ物にレモンが必要であるならば「天婦羅」や「ドーナツ」にもレモンをガンガンにかけるべきではないでしょうか?
さらに「鶏の唐揚げ」にレモンが合うのならば、なぜに『ケンタッキー・フライド・チキン』にはレモンがついて来ないのでしょうか?
恐らく、世界的ってかワールドワイドな視点で見た場合
「唐揚げにレモンはあり得ない」
と言う事実をレモン派は認めるべきかと存じます。
若干、話がずれてしまいましたが、とにかく「大皿にある唐揚げ等にレモンを全体的にかける行為は人としていかがなのもか?」と言う事を忘れないで下さい。
どうしてもレモンが無いと食べられないと言う人は、自分で個別に「マイ・レモン」を持参して下さい。そして、自分の取り皿に取ってから思う存分かけたらいいんです。
それでは、みなさんも「宴会」の席ではマナーを守って楽しく食べて飲んで下さい。