最近はメディアへの露出も増えて来た『豊野丼』ですが、そう言えば一番重要なメニューを紹介するのを忘れていました。その名もズバリ
『黄金丼』
で御座います。まず最初に言っておきますが『喰ってみろ丼』が無くなった今、『豊野丼』で一番お高いメニューとなっております。と、言っても1200円とボリュームを考えたら庶民的にも納得のお値段と思えます。
とにかく『黄金丼』について多くを語るのは野暮ってもんです。しかし、そこそこ語らないと記事として成り立たないので書く方向で進めますが、ぶっちゃけ一言で『黄金丼』が他の丼と違う点を述べるとすれば
「海老がなまらデカい!!!」
と、なります。まずデカい。海老がデカい。圧倒的な大きさです。全長20cmは大袈裟ですが17cmくらいはあります。まさに「海老天にかぶりつく感覚」で食べる天丼です。海老好き、もとい「海老天好き」には堪らない一品と言えるでしょう。
喋りは適当だが仕事は真面目な『豊野丼』の大将が手をかける『黄金丼』なので、言うまでもなく「海老」は絶妙な加減で揚がっていて「海老」本来の旨みを感じつつ、その衣にかけられた「タレ」とのハーモニーからの「米」と言う天丼ならではのコンボを思う存分堪能出来る仕様となっております。
ちなみに『豊野丼』には普通の『海老天丼』(800円)もありますが、コチラは普通の海老が3本なのです。勿論、このベーシックスタンダードな「天丼」も一度は食べておくべきですが、やはり「海老好き」な人ならばオススメは『黄金丼』に限ると言っておきましょう。
さらに『黄金丼』には野菜の天麩羅も乗ってくるので、ある意味コストパフォーマンスは高いと思われます。時期や仕入れで変化しますが、基本的には「かぼちゃ」「茄子」「椎茸」「れんこん」「ししとう」「ピーマン」がONしてきます。これらの野菜の天麩羅だけでも、かなりのボリュームです。
あと、何度も繰り返し言いますが
「豊野丼の盛りはヤヴァいんで、御飯を少な目でオーダーするのも正解」
と念を押しておきましょう。御飯少な目で頼んでも他店の「並盛り」くらいのボリュームがあるので物足りないと言う事はありません。御飯を「普通」で頼んで他店の「大盛り」と同じくらいです。
なので「とりあえず大盛り」みたいな軽い気持ちで大盛りを頼むと悲惨な結末が訪れるので注意して下さい。まあ、初見の場合は大将に制止される可能性が高いので、それなりに食べられそうな風貌の人以外は断られると思いますが。
写真で見ると「大盛り」(+50円)の盛り加減が分かりますが、おおむね「丼にすりきり一杯」が大盛りです。さらに上の「てんこ盛り」(+100円)だと普通盛りの2倍、最終形態の「ヤケクソ盛り」(+150円)は大盛りの2倍近くまで無茶盛りするので、普通の人は食べきれません。
「今の自分は何キロの米が食べられるのか?」
を正確に把握出来ている人がオーダーする盛りなのです。また『豊野丼』は基本的には「行列の店」なので、あまり時間をかけて食べるのもマナー違反かと思われます。米1キロを15分以内に完食出来る人にしかオススメ出来ません。(写真は『海鮮丼』のヤケクソ盛りです)
選択肢としては「デカ盛りの店」とも成り得る『豊野丼』ですが、その真髄は「本物の天麩羅を丼で味わう」ってところに有ります。さらに大将の絶妙かつ微妙なトークとの世界観も相まっての「名店」ですので、食べる側もそれなりの礼儀を持って訪れるべき店でしょう。
と、やたらハードルを上げちゃった感じですが、行くと普通に天丼屋だし大将もフランクな人なので、何はともあれ一度訪れてみて下さい。
「何故にこんなボロくて狭い店が行列なのか?」
その答えが分かるはずですよ。
『豊野丼』 神奈川県 横浜市南区 真金町2-18 「よこはまばし」交差点の近く
営業時間 11:00~15:00 17:00~21:00
定休日 日曜日