アメリカ史上初となる親子二代で大統領を輩したブッシュ家。アメリカではケネディ家やロックフェラー家と並ぶ名門として知られている。このブッシュ王朝から新たにジョージ・P・ブッシュ氏(38)が政界入りを果たした。
AFP通信によると、p・ブッシュ氏はテキサス州公有地管理局の局長を選ぶ選挙で得票率60％を獲得し対抗馬に圧倒的大差をつけての当選を果たした。ブッシュ家で初となる初めての選挙での当選となる。落選したのはカーター元大統領の孫でジェイソン・カーター氏(39)。テキサス州公有地管理局は同州の豊富な石油資源の採掘権を管理する。
三人目のジョージ・ブッシュであるP・ブッシュ氏は、ジョージH・W元大統領の孫であり、W・ブッシュ前大統領の甥で大統領候補として取りざたされているジェブ・ブッシュ元カリフォルニア州知事の息子である。正に政財界に傑物を輩出する華麗なる一族と言える。メキシコ生まれの母を持ち、スペイン語を巧みに操るP・ブッシュ氏はヒスパニック系の票田を取り込みたい共和党にとって魅力的な人物である。人種の坩堝であるアメリカの政治事情が、ブッシュ一族を介して垣間見える。
