京都の焼き肉店 生の牛レバー提供の疑いで経営者が逮捕

  by 松沢直樹  Tags :  

 

京都・祇園の焼き肉店「志」を経営する29歳の経営者と44歳の調理師が、食品衛生法で規制されている牛の生のレバーを顧客に提供したとして、取り調べてを受け手います。京都府警は食品衛生法違反容疑で逮捕状を取り、容疑が固まり次第、二人を逮捕する方針です。

牛の生のレバーについては、以前、「レバ刺し」という名称で、焼き肉店では一般的に提供されるメニューでした。

とはいえ、ウイルス性の疾患のリスクや、衛生管理が行き届かない店で調理された場合、衛生事故が起こりうることが指摘されていました。3年前、富山県で店から提供されたユッケやレバ刺しを食べた子供を含む5人の顧客が死亡する事件をきっかけに、法令が改正され、現在は提供が禁止となっています。

逮捕された京都・祇園の「志」では、「裏メニュー」として、牛のレバ刺しを常連客などに提供していたことが発覚。その結果、逮捕に至りました。

京都では、昨年10月に、同じく牛のレバ刺しを提供していた店が摘発されており、今回の摘発は、全国で2番目となります。

写真は 足成 http://www.ashinari.com/ より

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長