勝ち組を目指す人におすすめの本。畠中恵『アコギなのかリッパなのかー佐倉聖の事件簿ー』(新潮文庫)

大学生で元大物国会議員の事務所で事務員をしている佐倉聖が、事務所に持ち込まれる事件を解決する、畠中恵さんの『アコギなのかリッパなのかー佐倉聖の事件簿ー』(新潮文庫)には、人生の勝ち組になるためのヒントが書かれています。勝ち組を目指す人におすすめの小説です。

勝ち組、成功者になる人はいくつもの顔を持っているといわれます。この『アコギなのかリッパなのか』の場合、主人公の聖の雇用主の大堂剛は、元大物国会議員。若手議員の勉強会『風神雷神会』の会長を務め、会社経営者や宝塚歌劇団のファンの顔も持っています。大堂の場合、元大物国会議員だけでない別の顔を持っていることが勝ち組として認められる存在になっています。

主人公の聖も、大学生、大堂の事務所の事務員、中学生の弟拓の保護者、元不良、ケンカが強いと大堂と同じようにいくつもの顔を持っています。聖はまだ大学生なので将来のことはわかりませんが、21歳にしてこれだけの顔を持っているということは、将来性有望なのではないでしょうか?

あなたは、自分の顔がいくつあるか知っていますか?

勝ち組を目指すなら、まずは自分を知ることです。そして、TPOにあわせて気持ちを切り替えましょう。以上のことができるようになったら、あなたもたくさんの顔を持つことができますよ。

『アコギなのかリッパなのかー佐倉聖の事件簿ー』

著者:畠中恵

出版社:新潮社

平成24年3月1日初版

 

 

野球はスワローズ、好きなキャラクターはつば九郎、使っている手帳はあな吉手帳。最近ランニングを始めました。興味があることは、色彩心理学です。

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