【デカ盛り】 東京都八王子市の魚心亭で「まかない丼」を食す

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今回は東京都の八王子市にある『魚心亭』に行ってみました。なんでも『魚心亭』はランチの海鮮丼が安くて美味しく人気があるらしいです。そして、そこには『まかない丼』と呼ばれるデカ盛りメニューがあるとの事で、どんな盛りなのかを確認する為に訪れてみました。

【 札幌丼 】

こちらは友人の「ニートン山田氏」のオーダー、札幌丼(ご飯少な目)
何をもって「ご飯少な目」なのか小一時間ほど問い詰めたいボリュームである。若干、インターネットで調べた『札幌丼』とビジュアルと言うか載っているタネが違うような気もしますが、仕入れで変わるのかもしれません。

お値段は確か「1400円」で、載ってるタネを考えると高いのか安いのか微妙なラインですが、とりあえず米は沢山食べられるので丼としては良さそうです。

【 まかない丼 】

そして筆者の『まかない丼』(普通盛り)です。まず容器が桶な時点でアレですが、桶の上までギッシリと酢飯が圧縮して詰め込まれています。なんでも「酢飯一升」ほど詰まっているらしいです(大将談)

ちなみに、この手の器と言うか容器は「上げ底」がデフォルトですが『魚心亭』の場合は上げ底されていません。重量も半端ないので、とても持って食べる事は不可能です。

そして実食!

とりあえず「厄介者」から食べる事にしましょう。好きな刺身は後半にまわしてモチベーションを保つ作戦です。この手の見極めは重要で、何も考えずに食べ進むのは無謀です。

まず「じゃこ」から攻めます。

このパサパサ感とポロポロこぼれるのは、早めにやっつけないとです。味のほうは「じゃこ以上でもじゃこ以下でもない」としか言えません。合間に「ガリ」で口直ししながら食べ進みます。

次に「鰹のたたき」を攻略。「じゃこ」でガッツリ下がったモチベーションを復活させる為に刺身系に手を出します。
とりあえず普通に美味しいのですが、すでに味わう余裕はありません。先ほどの「じゃこ戦」で果敢に攻めたにも関わらず、まだ桶の底が見えてこないからです……

とりあえず桶の底を肉眼で目視し、この食べ物も無限ではないと確認する。

次に「酢のモノ」みたいなのを攻略。胡麻油の味付けがキツい……

さらに「酢のモノ」第二弾を攻める筆者。こちらは魚的な何か(コハダ?)が入っているのでチョイチョイ進む気がしないでもないのですが、まったくもってモチベーションが上がりません……

とりあえず現実逃避で「アナゴ」に逃げます。やっと桶の33%を攻略とか、どんだけですかと。この「アナゴ」もちょっと小ぶりと言うか、寿司ネタの切れ端部分が多いので、一向にモチベーションが上がりません。禁じ手の「味噌汁」を飲むピッチが上がります。この手のメニューで「汁物」はダメなんですけどね。

「玉子」を食べて瞑想します。これは普通に美味しいですね。次回はゆっくり「握り」で食べたいです。

そして「はまち」に食べ進みます。もはや気分は終戦です。脳内に流れるBGMは玉音放送……
ただただ静かに食べ進み、時が流れるのを感じます(遠い目)

敗戦処理として「マグロ」を頂きます。本来、主役であるべき「マグロ」さんですが、このような形で対面する事になるとは……
一度も大きな海戦で主砲を発射する事もなく、国内で終戦を迎え戦後はアメリカの原爆実験の標的艦になった「長門」を思い出します。

すまん……

どうにか酢飯も60%ほど食べ進んだものの、ここで終戦で御座います。ついに「デカ盛り」と言うか人生初の食べ残しと言う散々な結末を迎えました。
具の方は「ホタテ貝の貝ひも」を除いて食べましたが、酢飯を完食するビジョンが全く見えませんでした。
ってか、「貝ひも」とか消化出来ない系とか「酢っぱい系」とか胡麻油とか無理かと思います。まあ、「まかない」なので、そんなモノかもしれませんが。

「桶を前にして箸を持つ手が震えた」(筆者談)

『まかない丼』の圧倒的なグラフィックの前に、筆者はただただ絶望と後悔を繰り返すだけでした。

【 総評 】

とりあえず「食べ残す」と言う最低の結果からして切腹モノでは御座いますが、そういう弱い所も見せてみたらいいんじゃないかと言う方向で綴ってみました。とりあえず、今回の結果を踏まえて

「チャレンジメニューには今後一切チャレンジしない!」

との決意を固めました。引退です。

ちなみにコチラの『まかない丼』は1000円ですが、食べ残すとガチに「罰金1万円」を払います(実話)
確かに私のミスですが、罰金1万円はキツいです(今回は大将が負けてくれたので6千円で済みましたが……)

ちなみにコチラの『まかない丼』は過去にプロを含めて3人だけ完食したそうです(大将談)
さらに今回は「普通」でしたが、大盛りにすると「植木鉢」みたいな皿と言うか植木鉢に盛られるようです。

ソレって食べられるのか?

完食出来なかった自分が言うと負け惜しみ意外の何物でもないのですが、食べられないモノを作るのは簡単だよねと思いました。
基本的に「デカ盛り」の原点は「お腹一杯食べて貰おう」と言う店側の粋な優しさからスタートするものです。それから段々とボリュームが増えて、いつの間にか「テラ盛り」と呼ばれる最終形態になる訳です。
それが、割とあっさり「テラ盛り」形式に発展して、結果として食べ残す人が多いので「罰金制度」となると、一体誰の為の盛りなのかって話です。『バファリン』くらいの優しさがあっても良いんじゃないでしょうか?

と、負け惜しみも含めて絶賛ディスり中ですが、普通に「ご飯少な目」で『まかない丼』は良い選択肢かもしれません。それなりに刺身もあるので、お値段以上の何かがあります。

と、言う訳で色々な意味で胸一杯な気分になったものの、次は普通に『魚心丼』を食べにこようと思わせる『魚心亭』のポテンシャルは相当なものかと思います。みなさんも是非、高尾にお越しの際には『魚心亭』で美味しいランチを食べてみて下さい。

 

【 魚心亭 】

東京都 八王子市 東浅川町214

営業時間 11:00~14:00   18:00~21:00

定休日 月曜

酒と料理に情熱と脂肪を燃やすフリーライター ”日の丸構図で寄りまくる!”と言う素人写真を武器に暗躍する。美味しい料理を世界にバラ撒く”飯テロリスト”として各国の情報機関にブックマークされたが反省はしていない。 取材依頼(新店舗、新メニューのPR)その他記事の執筆依頼は下記のメールアドレスまでお願いします! [email protected] なんとなく作ったサイトも絶賛稼働中! http://foodnews.jp/

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