なぜ今更?高値で取引されるGAMEBOY micro

  by アニーは憂鬱  Tags :  

ソーシャルゲーム全盛期到来である。電車に乗れば殆どの人がスマホとにらめっこしてるし、CMもバンバン流れている今日この頃。SONYはPS4、任天堂はWiiU等の最新ゲーム機を投入してはいるものの、ソーシャルゲームに押されてしまって苦戦している感は否めない。やはりスマホの手軽さにテレビの前にどっしり構えるようなゲーマーじゃないライト層にはとっつきやすいのか、しばらくこのブームは冷めそうにない。

そんな中、密かに盛り上がってるのがレトロ携帯ゲーム機である。その中でも任天堂が2005年に放ったGAMEBOY microが今更人気が出ている。市場では中古でも10000円以上の値がつき、状態の良いものだと20000円くらいでゲームショップに並んでることも珍しくない。少し前まで1000円くらいで投げ売りされていたハードがなぜ今、人気なのか。紐解いてみよう。

 

【レア機種の存在】

GAMEBOY microは2005年9月に発売された。カラーはシルバー、ブラック、ブルー、パープル、ファミコンバージョンの5色。後に限定版も出された、ポケモンセンター限定のポケモンバージョン、天野喜考デザインGBミクロFFモデル、MOTHER3特製ゲームボーイミクロの三機種。(FFモデルとMOTHER3は同梱版のみでの販売)MOTHER3同梱版にいたっては秋葉原のゲームショップで4万近い値段で販売されており、3DSやPS VITAよりも高いから驚きだ。また当時はフェイスプレート(ミクロ本体の外観を着せ替え出来るプレート)等も出ており、現在では非常に入手困難になっているのも人気に拍車をかけている。

現在モンスター級の値段がついているMOTHER3仕様のミクロ

【短命に終わり評価されなかった時代】

ミクロはアドバンスSPの後継として販売された。アドバンスSPがフロントライトだったのに大してmicroはバックライトになり格段に視認がされやすくなったものの、ゲームボーイのソフトには未対応で、ゲームボーイにも対応していた前機種のアドバンスやアドバンスSPより価格が高かった。そのため当時の売れ行きは芳しくなく、microの発売前に任天堂は次世代機ニンテンドーDSを発売していたため、microは人々の記憶から薄れていくことになる。当時micro魅力に気付ける人は少なかったのだ。

 左からゲームボーイアドバンス、ミクロ、上にあるのがアドバンスSP

【魅力的なスペック、所有欲を満たすデザイン】

ただ改めてmicroを見てみるとmicroがいかに魅力ある機種か気付く。画面こそは小さいもののバックライト仕様になり、見辛さは感じないし、小さいながらもしっかり操作出来る。胸ポケットに入っちゃう本体の小ささに、充電式リチウムイオンバッテリー。画面の明るさを5段階で調整出来る上、ステレオミニプラグジャックまでついていた(アドバンスSPにはついておらず、イヤホンを使うには変換ケーブルを使わなければなかった)手軽にささっとプレイ出来て、レトロなフューチャーな外観も素敵ではないだろうか。再評価の流れも納得である。

小さい画面ながら映り込みが綺麗である

【通り過ぎていった名作タイトルの存在】

アドバンスのソフトは名作が多い。でもゲーム好きでもアドバンスのソフトはなぜか通りすぎていってしまった人が多いのではないだろうか。自分はGAMEBOYアドバンスを買ってもらったのは小学生の高学年の時だと記憶しており、すぐに中学生にあがったからかゲームから一時期離れてしまった。それに任天堂や携帯ゲームは幼稚という謎の風習みたいなものが学年で蔓延し、もっぱらゲーム友達を含め自分もプレステばっかりやっていた思い出がある。なのでアドバンスのソフトは未プレイのものが多くなってしまった。それがこの歳になるとやってみたくなったソフトが沢山あるし、やったことあるソフトは懐かしい気持ちでプレイ出来る。私以外にもこういう思いを抱えている方はいるのではないだろうか。

魅力溢れるタイトルが多いのも特徴

冒頭にも書いたが時代はソシャゲ全盛期だ。それに対抗しようと圧倒的高スペック機とSNSの連携で打開しようとするSONY、独自性を打ち出しキラータイトルで対抗する任天堂。両者が間違ってるとは思わない。魅力的だと思う。でも思い出や懐かしさに勝るものはないのかも知れない。もしこの記事を読んでGAMEBOY microを所有している方がいたら売りにいくことをおすすめする。思わぬ高値がつくだろう。

 

ガジェット、レトロゲーム、もちろん最新ゲームも大好きな24歳。考えてもしょうがないことを考え、無駄に落ち込むことが多い人間。機械の配線を見てるだけでゾクゾクするような人間。飲み屋カルチャー、メイドカルチャー、コスプレカルチャー。ニコニコ動画でのラジオ活動。アンテナ立てて生きてます。

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