天然物化学という分野がある。天然物化学とは、生物が産生する物質(天然物と呼ばれる)を扱う有機化学の一分野である。 主に天然物の単離、構造決定、合成を扱う。 通常は直接生物が産生する物質のみを扱い、石炭や石油のような鉱物的な要素を持つ有機物については天然物化学ではあまり扱わない。
天然物とは例えばどんなものだろうか?例えばデンプンや砂糖などの炭水化物、肉などのタンパク質、脂質も天然物だ。だが、一般的に注目されているのは、生物から得られる高価な染料や医薬、香料といったものだ。一例としては、1911年、鈴木梅太郎が発見したビタミンB1、また、1944年にロバート・バーンズ・ウッドワードらが全合成を達成したキニーネなどが挙げられる。
よく、天然物は体によいという。だが、天然の物でも毒になる物質はいくらでもある。例えば、フグの毒テトロドトキシンは有名だ。トリカブトには毒成分のアコニチン、メサコニチンなどが含まれる。また、海の中に棲む“海綿”も毒をつくることが知られている。この毒は海綿の体内に棲む、さまざまな微生物のつくり出すものである。
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参考 Wikipedia: 天然物化学 広島大学: 太田・天然物化学研究室 サイエンスポータル: 共生細菌が海綿を気遣って毒を生産
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