【将棋】中村太地六段、タイトル戦で秒読みを間違われた事件にニュース番組で言及

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2014年6月11日放送のNHK『NEWS WEB』の放送で、曜日レギュラーの将棋棋士中村太地六段が、タイトル戦で記録係が秒読みを間違えた事件に触れた。
この日番組内で取り上げたニュースで、7台のカメラを用いたW杯のゴール自動判定システムが紹介された。
NHKの鎌倉千秋アナに「将棋で審判が間違うようなことはありますか?」と振られた中村六段は、「審判はいないんですけど、秒読みを間違われたことはあります」と話した。
目ざとい将棋ファンは何の対局で起きた事件がすぐに気づいたようで、番組内でテロップ表示で紹介されるツイートに「王座戦www」というものも流れた。

昨年行なわれた第61期王座戦第2局で、その事件は起こった。

挑戦者の中村六段は持ち時間が少なくなっていたため、記録係に細かい秒読みをしてもらうようにお願いしてあった。そのため、「50秒、1、2、3、」と秒が読み上げられた。
一方の羽生王座は持ち時間にまだ余裕があり、時間が切迫してから細かい秒読みをしてもらうよう記録係に伝えていた。この時点で秒を読まれる必要はなかった。しかし挑戦者同様「50秒、1…」と秒が読み上げられたので、両者が思わず「えっ!」と驚いてしまったというワケなのだ。

「NEWS WEB」放送後にNHKのWebサイト上で公開された放送後記ではその事件について、中村六段は「秒読み係が羽生さんの方の時間を間違えて読んでしまって、対局者二人があまりにもビックリしちゃって、両者で秒読み係のほうを見てしまうという…」と話し、いっぽう鎌倉アナは「『中村太地さん 対局』って入れて動画検索するといちばん上に上がってくるのが、中村さんと羽生さんが同時に『えっ?!』って振り向いた動画なんですよね」とその事件をすでに知っていたことを明かした。
さらに中村六段は「それほど秒読み係が間違えるというのはレアケースで、棋士にとって特に終盤戦になると時間がいちばん大事なので、そこを気をつけながらマネージメントして対局進めてるので、そこが間違ってたのかと思うとビックリしちゃったっていう…」と、その心境を説明した。

(画像引用元:NHK「NEWS WEB」|出演者紹介 http://www3.nhk.or.jp/news/newsweb/cast.html)

文春オンライン「第1期“書く将棋”新人王戦」観戦記者賞を受賞しました。

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