他人のパソコンを操り、無実の人達を誤認逮捕させたPC遠隔操作事件。片山祐輔被告が自白した事で解決に進むと思われたが、ここにきて新たな展開があった。
2014年6月1日0時ごろ、真犯人を名乗る人物から新たなメールが届いたのだ。しかも、今まで送られてきた「犯人からのメール」と同じあて先(メールアドレス)に送られてきたという。送り人の名称は安部銃蔵。以下は、日本のエンジニア・矢野さとるさんに送られてきた真犯人を名乗る人物からのメールである。
<真犯人を名乗る人物からのメールの一部>
「毎度忘れた頃に現れる真犯人でーす といってこの事件が忘れられた頃にでも現れようかと思っていたのですが これ以上片山さんを苦しめるのはさすがに気の毒なので特別にお知らせします。今回片山さんに自作自演を指示し無実を一転させるよう仕向けたのはこの私です。あらかじめ片山さんのプライバシー情報をゲットしていたので、従わなければ今まで入手したプライバシー情報を全て拡散するなどと言って脅しました。連絡先や行動パターン等々も把握するのは容易いことでした。片山氏が保釈後に尾行されているということも当然わかっていたので、これも利用されてもらいました。あえて見晴らしの良い場所を彼自身に選択させました。彼は河川敷を選んだようですが、 なかなかグッドなチョイスでした」
「今回のために彼にスマホやPCをこっそり用意させ、onigoroshijuzo2014アカウントを発行させ私が作成した文章をコピペさせて公判中の時間にでもタイマーで送信するようにさせました。その後は適当に逃げて捕まったら自分が真犯人かのように振る舞い無実を一転させ有罪、というシナリオです。片山さんが自殺を試みたとの報道がありましたが、生きていてくれてよかったです。せっかく用意したゲームでプレイヤーに死なれてゲームオーバーになったんじゃ話にならないので」
このメールの内容が確かならば、片山被告は真犯人に脅されて行動していた事になる。片山被告が送ったとされる自作自演メールも、片山被告のプライバシーを拡散すると脅されて送った事になる。
矢野さんのサイトには「Torを経由してYahoo!メール(Web)から送信されている。このあたりの手法も前回以前と一致」と書かれている。詳しくは矢野さんのサイトを読んでもらいたいが、もし片山被告が真犯人に操られていたとしたら、この事件は新たな展開をみせそうだ。
最後に、真犯人を名乗る人物は、メールをこの一文で終わらせている。「もし以上の事を刑務所に入る前に少しでも話してしまったら、片山さんのプライバシー情報全て流出させるように脅してあります。でももういいです。終わりです。早く片山さんに伝えて楽にしてあげてください」。