■ホワイトデー粉砕デモ2014 in 渋谷(3分53秒)
http://www.youtube.com/watch?v=Rj66r-IkaGg
3月14日(金)午後7時、東京渋谷・みやした公園を『革命的非モテ同盟』のデモ隊が出発した。
「ホワイトデー粉砕!」
「お菓子メーカーの陰謀に踊らされるな!」
「男性の過剰な負担を許さないぞ!」
「3倍返しは利息制限法違反だ!」
…等のシュプレヒコールをあげながら、約10名のデモが夜の渋谷の街で行なわれた。
街の人々は、驚いたり冷たい目で見たりというリアクションもあったのだが、多くの人からは笑ってもらえたり、応援してくれたり、写真を撮ってもらえたり、と比較的良い反応が得られていた。
デモは、みやした公園(北側)を出発し、東京電力館前交差点〜マルイシティ前〜渋谷駅前の大交差点〜宮益坂下交差点〜明治通り〜神宮通公園(東京都渋谷区神宮前6-21)まで30分弱。渋谷のど真ん中なので夜でも人通りが多く、(ちゃんと伝わったかは別として)多くの人に反ホワイトデーのアピールができていた。
今回のデモを企画・実行した『革命的非モテ同盟』は、モテない人の明るい未来を築き上げるべく”恋愛資本主義”反対を訴える活動を行っている。今回の『ホワイトデー粉砕デモ』の他に『クリスマス粉砕デモ』『バレンタインデー粉砕デモ』の年3回の粉砕デモを行なっている。
“中二”ヘルメットが勇ましい、『革命的非モテ同盟』革命評議会議長MarkWater氏は出発前の集会で以下のように述べた。
「ホワイトデーはお菓子資本の陰謀によって行なわれています。日本国民が考えたオリジナルなんですけど、もともとのバレンタインの意義というものが全く考慮されていない、というか純粋に商業主義に偏ったイベントになっています。こういうものは粉砕しなければなりません。是非よろしくお願い致します。」
MarkWater氏の言うように、確かにホワイトデーはお金もうけの為にあると言えるかもしれない。巨大資本が様々な仕掛けをもって消費させようとしてきているのも事実である。話は更に続く。
「今一番問題になっているのは、”3倍返し”問題です。これは職場等でホワイトデーで3倍返しをしなければいけないということで、ジェンダー問題と言えると思います。男女格差がこのように広がってしまうと日本社会にとってあまり良い影響を与えないのではないかと。これを何十年も続けていることはバカバカしいと分かると思います。」
非モテがリア充を妬んで鬱憤を晴らしているデモ、あるいはジョークとしてのデモに見えてしまうかもしれないが、彼らのアクションは実は問題提起を含んでいたのだ。そういったことに私達はきちんと向き合って考えなければいけない…と思う人はどれくらいいるのか不明であるが。
「”恋愛資本主義”という恋愛の至上主義と資本主義が合体したような状態で、お金を使えば使うほど恋愛競争優位者になれるような、そういう格差社会に対して我々は物を申しています。その”恋愛資本主義”の象徴的な3大イベントがクリスマス、バレンタインデー、ホワイトデーで、これらの粉砕デモを行なっています。」
見た目からは想像できないほど、ちゃんとしているコンセプト(?)の『革命的非モテ同盟』の活動に今後も注目していきたい。
[動画・写真・文章:秋山理央]