「全聾の天才作曲家」「現代のベートベン」など、さまざまな賞賛を受けていた佐村河内守氏が「週刊文春」の記事により一転、バッシングにさらされている。
真偽について、まだ当人の口から語られていないので実際は藪の中。だが、この騒動で最も手痛い被害を被ったのは、これからコンサートを予定していた主催者たちだろう。
春にコンサートを予定していた主催会社の担当者は「チケットはかなり売れていたので、かなりの痛手。チケットは完売寸前だったので購入者からの批判が殺到しています」と頭を抱える。
担当者によると、会場の使用料など諸経費を含めかなりの損失になったという。
何より、プロモーション会社の対応が主催者たちの怒りをさらに高めている。
「問い合わせをしても、弁護士の指示なのか何を聞いても返事があいまい。今後の対応について訊ねてものらりくらりとしている」と怒り心頭だ。
「よその主催者と話したところ、対応は似たり寄ったり。今後、損害賠償請求を行うにしても、あまりに誠意がない」と憤る。
その請求の行き先は佐村河内氏になるが、代理人である弁護士のコメント以外は沈黙を守ったまま。果たして彼はどのような心境でこれらの“声”を聞いているのだろうか。