
最近ではメイクもファッションの一部として、化粧品メーカーはシーズンごとに新しいコレクションを出すようになり、ファッション誌をひらけば、”有名人なりきりメイク”や”今期のトレンドメイク”などの文字が目に飛び込んでくる。そして薬局から高級デパートまで、さまざまなニーズに対応すべくコスメが溢れんばかりに置かれている。
昔と比べれば、メイクは多様化したと言えるだろう。不況の波が押し寄せたためか、”コスパ”のいい商品も年々増えてきており、消費者としては気軽に購入したり、ファッション感覚でメイクを楽しむ者も増えてきている。
しかし、実際百貨店などの化粧カウンターにいくと、自分に合った物を進めてくるというよりも、そのブランドの売りたい商品を進められることが多い。店員に似合うと言われて買ったものの、日常では合わせにくい色味だったり、冷静になると全然似合っていなかったり、そういった失敗を経験された方は私を含めて多くいらっしゃるだろう。
ここでは、学生生活の傍らサロンモデルとしても活動している筆者が、経験を元に”美しさを引き出すメイク”のポイントを3つ挙げている。
まず、すっぴんを受け入れてみよう
多くの女性はメイクをしていない自分に不安を感じることがあるという。
それは、すっぴんの時の自分は自分ではなく、メイクをした時の顔こそが本当の自分である、と思われている方が多い。
すっぴんを受け入れることは、自分自身の美しさを発見する最初の一歩であり、その人の美しさの50%はメイクする前の気持ちの捉え方次第で決まってくる。
鏡の前に立って、自分の顔と向き合ってみると、色んなことが分かってくるはず。例えば目がシャープな印象の一重だったり、唇が厚かったりなどなど、挙げればきりがない。人と違う部分は気づきやすい、それは往々にしてコンプレックスとして捉えられるから。しかしどんな人間にも特徴があり、それを見せてはならない物として引っ込めてしまうよりは、奇麗に飾り立てることで美しい物として生まれ変わる方が簡単である。
ベースメイクは“透明感”を大事に
どんなメイクをするにも、ベースメイクはとっても大事。時間がないときでも、ベースメイクさえちゃんとしていれば、あとは口紅薄く塗っただけでも大きく見違えるだろう。
ベースメイクはいわば建物の土台である。土台がグニャグニャだと、建物がいくら奇麗でも結局は倒壊してしまう。それと比べて土台がしっかりしている建物はその他の外観的な部分はいくらでも修正できるのである。
ベースメイクをするときのキーワードはズバリ“透明感”!要するに、しっかりカバーしつつも厚塗りはNGなのだ。
BBクリームはそういう意味では完璧な人選?!だと思っている。肌のトーンを明るくし均一に見せてくれるうえ、薄づきで厚塗り感がないからだ。次に気になる所をファンデーションもしくはコンシーラーで馴染ませながら消していこう。気をつけなければならないのが、一気にたくさんつけずに少しづつ付けていくことで厚塗りを回避することが出来る。
さあ、ここまでくればもう簡単♪最後にテカリと化粧崩れを避けるために薄くパウダーをはたけば、ベースメイクはもう終わり!
“ものまねメイク”は卒業!!コンプレックスこそ“チャームポイント”に!
もちろん有名人のメイクを真似するのは悪いことではない、しかし真似することというのは、言い換えれば、永遠にその人に追いつけないことを意味するのである。モデルもそうだが、世の中にハッキリとした“美人”の基準は存在しない。美しいと思ってしまう人は外見的な美よりも、内側から溢れ出る揺るぎない気品があるのだ。
モデルには特徴的な方が多く、そういう“クセ”が逆に作品の雰囲気をだし、見た人に強い印象を与えるのである。実際、モデルをやるまでは顔にコンプレックスを抱えていた子は沢山いる。そういう意味でも、最初にお話しした“すっぴんを受け入れる”作業はとっても大事なのだ。
では、一体どうやってコンプレックスがチャームポイントに変身するのかというと、メイクをするときに、ついついコンプレックスを隠そうとアイシャドウやチーク、口紅などを塗りすぎてしまうことがある。なので“やり過ぎ’を防ぐために、“あともうすこし”というところでやめることが大事。なぜなら、あるポイントのメイクに集中してると、やっぱり全体像が分かりづらく、気づいたら厚化粧になってしまうからだ。
そして、一つのパーツに重点を置き、アイメイクを強めにしたのならば、その他の部分は控えめにメイクすることで、メリハリのある顔に仕上がるだろう。
もちろんメイクに失敗はつきもので、失敗をおそれて“有名人のメイク法”なんてばっかり参考にしてたら、いつまでも上達しない上、自分の持ってる美しさと出会うこともないのだ。失敗したら面倒だと思わないで、拭き取ってメイクし直せばいい。美は一日にしてならず、まずは自分の意識から変えてみよう♪