東京都が主催するファッションコンクール、若き才能が虎ノ門に集結!世界での活躍の第一歩に

東京都は、世界で活躍するファッションデザイナーの発掘・育成を目的として、2つのコンクールを主催しています。

1つ目は、都内在住・在学の学生を対象とした「Next Fashion Designer of Tokyo(NFDT)」
もう一方は、学生やアマチュアデザイナーを対象に、着物の生地などを活かす「Sustainable Fashion Design Award(SFDA)」です。

3月29日(日)、将来有望な“デザイナーの卵”たち全35組(延べ数)が集結し、虎ノ門ヒルズにてファッションショー形式の最終審査会が開催されました。
パリコレデザイナーらによる審査と一般の方々による投票を経て、受賞16組(延べ)が決定。

受賞者には、東京都から賞金最大100万円が授与されるほか、ブランド立ち上げ支援やパリ・ファッションウィーク期間中の作品発表など、世界を見据えた手厚い育成プログラムが提供されます。

写真は「NFDT」フリー部門の大賞作品

「賞が決まって終わり」ではない、徹底した「若手育成」の支援

両コンクールに共通する最大の特徴は、単なる表彰に留まらず、若手人材の「育成」を徹底して追求している点です。

二次審査通過者には、マーチャンダイザー等による商品化のアドバイスに加え、プロモーション体験の機会を用意するなど、将来を見据えたビジネスの場を提供。
今回決定した、最終審査の受賞者たちは、前述の賞金やパリでの発表サポートを通じて、
世界で活躍するデザイナーとして、継続的にバックアップしていく体制が整えられています。

「インクルーシブファッション」部門の大賞作品に注目、ファッション面と機能面を両立

筆者が特に注目したのは、障害のある方の着用を前提とした「インクルーシブデザイン部門」です。

「東京都知事賞 大賞」に輝いたのは、マックファーレン 七海さん(文化服装学院)の作品『Unbalanced beauty』
高いファッション性に加え、機能面への細やかな配慮も両立した、まさに「インクルーシブファッション」を体現する一着でした。

公式サイトより:作品のポイント>
・6箇所の開閉部を設け、一人ひとりの身体状況や症状に合わせ、どこからでもスムーズに着脱できる設計。
・特徴を取り入れることで、四肢に集中する視線を分散させ、デザインとして自然に受け入れられるよう意図。

写真は表彰式の様子。マックファーレン 七海さんと小池百合子 東京都知事

ANREALAGE森永氏や篠原ともえ氏ら、豪華審査員が登壇

本コンクールのもう一つの見どころは、業界の第一線で活躍する豪華審査員陣です。
当日は、日比野克彦氏(東京藝術大学長)をはじめ、森永邦彦氏(ANREALAGE)、アーティストの篠原ともえ氏らが参加。
さらに、高橋悠介氏(CFCL代表)らによるトークショーも実施され、会場は熱気に包まれました。

審査会には小池百合子都知事も出席。

「東京は世界へのファッションの発信地であり、人材を育てる大切な場所。皆様が世界へ羽ばたかれることを心から願っています」と、若き才能へエールを送りました。

インクルーシブファッションやサステナブルな着物の再解釈
若者たちの新たな発想から生まれたアイテムが、東京都の支援を受けブランド化。
そして近い将来、日本にとどまらず、世界中で流通する日が来るかもしれない――。
世界へ羽ばたいていく若手デザイナーたちのこれからの展開が非常に楽しみです。

「Next Fashion Designer of Tokyo 2026」公式サイト
「Sustainable Fashion Design Award 2026」 公式サイト

<ソーシャルグッド>に特化した記事をまとめていきます。 例えば、国際協力やカーボンニュートラル、地域活性、福祉など。 色々な分野の社会課題の解決を目指す企業やNPO、NGOなどを紹介していきたいと思っています!