その昔『ニューヨーク恋物語』なんてテレビドラマが流行って、当時はバブルの恩恵も手伝ったテレビドラマであったため海外ロケが可能だったわけで、またフジテレビ制作であったので、フジテレビのニューヨーク支局も協力した結果の高視聴率だったんでしょうね。
随分くどい解説ですみません…..
それで当時はドラマの主人公のニューヨーク在住設定の田村正和はカッコいい、クールとされたわけなんですが、ニューヨークに生活する日本人男性で、申し訳ないですけどそんなにカッコいい人はあまり見たことがありません。ただ、見た目では男性のファッション誌に出てくるような容姿でない男性でも、十分にカッコよさをアピールできる方法があるんです。
これは女性も同様なのですが、テーブルマナーなんですね。
日本人の、特に駐在員でニューヨークに生活している人たちは接待と称して、会社の経費でランチやディナーをすることが多くあります。私も何度かご相伴に預かったことがあります。その際は高級なレストランが選ばれます。今はもう無くなってしまいましたが、松井秀喜さんご自身が予約を入れていたと言われる世界の首脳が宿泊するウォルドルフ・アストリアホテルにあった『稲ぎく』や、ロックフェラーセンタービル65階の『レインボウルーム』等。
そこでちょっと驚いたことは、日本人男性はテーブルマナーがなっていないのですね。ナイフ、フォークは使えますよ、ただ、まったく洗練されていないし、グラスの持ち方や、ナプキンで口をぬぐう仕草もがさつなんです。大衆食堂での食事なら別にマナー云々はいいかもしれません、いや、それでもお行儀良く食事をするのは美しいことでもあり、食事しても楽しいことでもあります。
昨日、そんなことを急に思い出したのは毎日放送の『ホムカミ』を見ていて、今は画家となったジミー大西がジローラモの故郷のイタリアのナポリへの里帰りに同行するの番組を見て、もう辟易してしまったのです。
ジローラモが連れて行ったイタリア料理の美味しいレストランでスパゲティーを食べる時、ジミー大西は蕎麦をすするようにしてスパゲティーを吸い込み、異常な位の大きな音を出して、しかもお皿に顔を近づけて犬食いし始めたのです。これはね、これはね、これはね、海外においては絶対やってはいけないことなんですよね。また、こういう野卑な人を海外ロケに連れていかない方がいいですね。
マナーってそんなに難しいものじゃないんです。
ジミーちゃんがもしも、あの場所できちんと紳士的に食事を摂ることができたら、どれだけ画面上でカッコ良かったことでしょうか。それを考えるともったいない!
ジミー大西のボス的存在の明石家さんまも食べ方が汚い。食べ方も汚ければ、食べ物が口に入っているのに喋り出す。
その点、育ちの良いDAIGOは食レポをする時は、ちょこっと口にいれてスマートに早く飲み込み、お口の中を空っぽにしてちゃんと説明しますね。この辺りは上流階級出身の証明でしょうね、見ていて安心する。
欧米の映画の食事シーンなども参考にされて、食べ方研究、またナイフ、フォークの使い方、いやいやそれより日本人であれば箸の使い方から学び直せばいいです。
男で髪型、ファッションばかりに気を遣うより、余程実益があります。これは女性にも言えること。
綺麗な女優の食べ方が汚いとネットで血祭りにあがったことがありましたが、逆に食事の仕方が美しいと井上真央などは称賛の嵐でした。再来年の大河ドラマの主演だそうですが、NHK、大河、こういう品位あるものには、やはり品位ある人がふさわしいのだと思います。
如何でしょう、食事マナーを会得して、本当のいい男、いい女になってみませんか?
画像: from flickr YAHOO!
http://www.flickr.com/photos/tabsinthe/6177647598/sizes/m/in/photostream/