発売から1年。あのとき私たちが”解体”した都市伝説は、今も確かに存在している——そんな余韻を胸に抱えたまま生きているプレイヤーに朗報だ。
集英社ゲームズのミステリーアドベンチャーゲーム『都市伝説解体センター』の一周年を記念した体験型ポップアップイベント「都市伝説解体センター 発売一周年記念 全国解体大巡廻」が、2026年2月20日(金)より東京・有楽町マルイ8階のイベントスペース「SPACE 4」にてスタートする。
本記事では、オープン前日となる2月19日(木)に開催されたメディア向け内覧会にお邪魔してきたので、その様子をレポート。記事後半には、開発チーム「墓場文庫」✕林プロデューサーインタビューも掲載している。
ちなみに、入口では来場者特典としてキービジュアルイラストを使用したクリアシートと謎解きポストカードが貰える。謎解きに成功すると”プリチーなノベルティ”が貰えるので、ぜひチャレンジしよう。
有楽町マルイに”解体センター”が開設された
会場に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが一周年記念の巨大キービジュアルボード。あざみをはじめとしたおなじみのメンバーたちが勢揃いしたビジュアルは、それだけで「また会いに来た」という気持ちにさせてくれる。
会場は「展示エリア」「口に出しても存在しない部屋エリア」「物販エリア」の3つに分けられており、各エリア内は自由に移動が可能。ただし、一度別エリアに進むと戻ることができないので要注意だ。
この場所だけでしか得られない”体験”と”情報”
ここからは展示エリアの様子をお届けしよう。ただし、会場でしか見られない極秘情報が多いため、記事中で詳しく書くことはできないのであしからず。
最初に見られるのが、「入れ替わりウェルカムメッセージ」。こちらは作中のキャラクターたちからウェルカムメッセージがもらえるフォトスポットとなっている。内覧会では廻屋渉ver.だったが、会期中は出迎えてくれるキャラクターが順次入れ替わるとのこと。じつに楽しみだ。
続いては全14キャラの情報が掲載されたキャラクター紹介ボード「キャラクター徹底解体」。質問形式でキャラクターの新たな情報を知れる場所となっている。
激動の制作期間から発売後の盛り上がりまで、数年間にわたる歩みを可視化した開発年表「墓場文庫&制作秘話 徹底解体」も公開。
こちらはただの事実を書き並べた年表ではなく、開発中の出来事やエピソードも交えられており、プレイ済みの人間には刺さりすぎる情報が詰まっている。
ユニークなのが、あざみの“仮説”を疑似体験できる特別フォトスポット「自分で”仮説”をたてられるフォトスポット」。
「イベントで」「たくさんの感謝を」「もう一度味わいに」など、会場限定に用意された選択肢を使って、自分だけの仮説を組み立てられるようになっている。
展示エリア内には、なんと「トシカイくん」が登場! なんだかいつもよりでっかいトシカイくんと記念写真が撮ることができる。
ちなみに、極稀に動くらしいが……? 動くトシカイくんに出会えたキミはラッキーだ。
「ジャンプフェスタ2026語りたいセンターインタビューレポート」では、「ジャンプフェスタ2026」で参加者を限定して開催された、ゲストを招いての『都市伝説解体センター』ステージの内容をレポート形式で壁面に展示。登壇者のクリア後インタビューの一部も掲載されている。
イベント開催前に公開されたキャラクターMVを、さらに深く楽めるのが「キャラクターMV 徹底解体」コーナー。「第一弾:ようこそ都市伝説解体センターへ feat.KAITO」「第二弾:にっちもさっちもミステリー△」「第三弾:白昼夢」などの各コンセプトやそこに込められた想いなどが語られている。
ジャンプフェスタ2026でも実施された、あざみの「念視」をイメージしたフォトスポットもパワーアップして再登場! 廻屋の手のなかに顔を入れたら、あなたも念視ができるかも……!?
ユニークな仕掛けなのが、「感謝とお祝いのクローゼット」。こちらは壁面に飾られた”立体の本”を開くと、発売一周年を記念して、墓場文庫や林プロデューサーなどから来場者へ向けた感謝のメッセージが出現。全10冊あり、誰からメッセージが寄せられているかは、その目で確かめてほしい。
そのほかにも、「りぼん」にて掲載中のまんが『都市伝説解体センター Parallel File』のいしかわえみ先生による、一周年記念の特別描き下ろしイラストの展示、『都市伝説解体センター』がこれまで受賞した数々の賞トロフィーの展示、記念スタンプコーナーなど、注目スポットが目白押しだ。
「口に出しても存在しない部屋」
そして今回のイベント最大の目玉と言えるのが、すべての会場に設置される予定の「口に出しても存在しない部屋」だ。
合言葉を言わないと入室できず、中は写真撮影・ネタバレ一切禁止。ゲームをエンディングまで見届けたプレイヤーだけが意味を理解できる、あの合言葉——わかる人にはわかる、あれを声に出してスタッフに伝えるという体験そのものが、すでに演出の一部になっている。
内容についてはここでは何も言えないが、クリア済みなら絶対に行くべき空間だとだけ伝えておく。
パラパラと捲られる本から賞品を特定する「Fabulousくじ」
物販エリアには、アクリルスタンド(全14種・1,650円)やトレーディング缶バッジ(全14種・550円)をはじめ、キャラクターMV「ようこそ都市伝説解体センターへ」「にっちもさっちもミステリー△」「白昼夢」それぞれに関連したグッズ、さらに墓場文庫描き下ろしイラストを使用したアイテムなど30種以上が勢揃い。詳細は特設サイトなどで確認しよう。
また、体験展示とセットになったハズレなしのくじ「Fabulousくじ」(990円、1入場につき3回まで)では、特賞として「墓場文庫複製サイン入りアクリルパネル」が用意されている。くじは「パラパラと捲られる本」をボタンを押して止めて賞品を特定するというかなりユニークな仕掛けに。くじを引く瞬間もフォトスポットとして撮影できる。
開催に寄せて――「墓場文庫」✕林Pインタビュー
メディア向け内覧会当日は、開発チーム「墓場文庫」より、グラフィッカー兼デザイナーのハフハフ・おでーん氏、メインエンジニアのMOCHIKIN氏、イラストレーター兼シナリオライターのきっきゃわー氏、サウンドクリエイターのあだP氏、集英社ゲームズより林真理プロデューサーの5名が登場。一周年を迎えた現在の気持ち、ファンへのメッセージなどが語られた。
――2月13日の発売からちょうど一周年を迎えましたが、お気持ちを一言ずつお聞かせください。
【ハフハフ・おでーん氏】発売から1年経ちましたが、長かったような短かったような1年でした。その間にノベライズやコミカライズ、様々な賞の受賞など、たくさんの経験をさせて頂き、非常に充実した1年を送ることができました。ありがとうございます。
【MOCHIKIN】まさか有楽町マルイの一角を貸し切ってこんなイベントができるとは全く思っていなかったので、あまり実感が湧かないですね。これから時間をかけて、ちょっとずつ実感を出していこうと思っています(笑)。
【きっきゃわー氏】自分だけでは実感が湧かなかったと思うんですけど、この1年間ほんとにずっとタイムラインと一緒に生活しているような状態で。ファンの皆さんからの反応をもらいつつ、小説やグッズといった外からの刺激を受けるたびに、我に返るという1年間でした。この先もいろんな展開をさせてもらえるのかなと期待しつつ、そのためには頑張らなきゃなと思っていますので、今後もよろしくお願いします。
【あだP氏】関係者の方々とファンの方々に支えられて、こういった素晴らしいイベントを開催させて頂けて、誠にありがとうございます。個人的には、この1年でいろいろありましたが、1番大きかったのが「PlayStation Game Music大賞2025」で1位を受賞させて頂いたことです。これも皆様の支えがあってこそだ思っております。次回作についてはまだどうなるかなという段階ですが、これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。
【林プロデューサー】本当にもう1年も経ってしまったという感覚です。小さく始まったプロジェクトがここまで大きく成長できたのは、ひとえにファンの方々の支えのおかげです。SNSでお客様の反応を常に見られる時代なので、皆様のお声が力になりつつ、こういったイベントや小説・漫画などに情熱を注ぎながら進めていくことができます。引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
――ファンの方々からの反響で、特に印象に残っているものや予想外だったものはありますか?
【ハフハフ・おでーん氏】『都市伝説解体センター』がオカルトをテーマにしたアドベンチャーということで、どれくらいの方に遊んでいただけるか不安でした。しかし、「70代の父親にやらせました」「家族や夫婦で遊んでいます」などの声が届いており、本当に幅広い層に遊んでいただけたことが、僕らとしては非常に驚きであり、感動でもありました。
【MOCHIKIN】もともと『和階堂真の事件簿』という推理アドベンチャーシリーズを作らせてもらった時から、ミステリー好きの方に驚いてもらいたいという意識があり、本作もその思想で作り上げていきました。ただ、今回はユーザーさんの反応が「驚き」を超えて、「心の行き場がない、助けてくれ!」というレベルになったのは全く予想外でした。そこまで影響を与えてしまったのか……と、驚きと共に面白さを感じましたね。
【きっきゃわー氏】「衝撃」を受けてほしいという思いがあったので、新規の方に向けてSNSで情報を発信する際はご配慮をお願いしますという言い方しかできませんでした。しかし、まさかの展開として、先に遊んでくれた方たちが1〜2カ月後に、「fusetter」(※ふせったー:伏せ字を使ってネタバレ回避できるWEBアプリ)さんを使って、秘密の合言葉を共有し合うようになったんです。表に出しきれない叫びや「助けて」という気持ちをそこにぎゅっと書き込んで、プレイヤー同士で共有し合うという、新たな文化を起こしてくれたことが、自分の中では1番大きな驚きになります。
【あだP氏】音周りの話ですが、廻屋くんが登場する際にかかる「Meguriya」という曲のイントロは電話の着信音をイメージして作っています。イベントでそう説明した後に、実際にLINEの着信音にしてくださったり、待ち受け画像を廻屋くんの顔に設定してくださったりというファンの方がいらっしゃいました。また、自分の曲をリミックスしてYouTubeに上げてくださる方もいて、自分としてもかなり初めての体験で非常に嬉しかったです。今後もまた頑張って作っていこうという気持ちになりました。
【林プロデューサー】プロデューサーとしては、多くの方に遊んでいただけることが目的としてありました。それを達成した、ある種の証明として「日本ゲーム大賞」をはじめさまざまな賞をいただけたことは、作品に対する支援のひとつの形ができたのかなと思っています。今回の一周年記念イベントでも、「皆様のご支援でおかげでこういう賞が取れました」というご報告を含めてトロフィーなどを展示していますので、ぜひご覧いただければと思います。
――「全国解体大巡廻」の見どころを教えてください。
【ハフハフ・おでーん氏】1番の見どころは、作中で都市伝説を特定するシーンを模した「Fabulousくじ」です。目の前で本がぱらぱらとめくれ、その中から自分が何を引いたかがわかるというもので、体験として非常に面白いので、ぜひやっていただきたいです。
【MOCHIKIN】会場の1番奥に「口に出しても存在しない部屋」という、入るには合言葉が必要なシークレットな部屋があります。中はネタバレ満載なんですが、そのために用意したコンテンツも沢山ありますので、ぜひ入っていただいて、ゲームのラストを見た時のような感覚を味わっていただければと思います。ただし、中で見たことは絶対に外で話さないでください。それだけはお願いします。
【きっきゃわー氏】入ってすぐ目に入るキービジュアルのパネルが私のオススメです。このイベントのキービジュアルを描くにあたって、時間の許す限りファンの皆さんの推しキャラを1人でも多く入れたいと思っていました。「自分の推しキャラがメインビジュアルに出てこない」という声をよく聞くので、全員は難しくても、メインじゃないキャラクターをできるだけ詰め込みました。推してくれてありがとうという気持ちのお返しのつもりなので、まず入ってきたら推しを探して、テンション上がった状態でたくさん撮影してもらえると嬉しいです。
【あだP氏】僕は、今回の「大巡廻」のために制作したMVの紹介コーナーですね。すでにYouTubeに3本のMVが公開されていますが、会場内では制作の背景や内容が詳しく紹介されています。中でも私が楽曲を担当した「白昼夢」というジャスミンのキャラクターイメージMVは、SNSで「人の心がない」と散々言われましたが(笑)。彼女の”あったかもしれない日常”を描いていますので、ぜひご覧ください。
【林プロデューサー】プロデューサーとして、集英社ゲームズの総力を挙げて取り組んでいるイベントなので、見どころは全部です(笑)。トシカイくんにもぜひ会いに来てください。
――最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
【ハフハフ・おでーん氏】一周年を迎えて、本当に多くの人に愛していただけるタイトルになったと感じています。皆さんとその気持ちを共有できたら嬉しいです。あと、グッズに私がデザインしたTシャツがありまして、これが売れないとチーム内ヒエラルキーが最下位になってしまいますので、ぜひ買ってください(笑)。
【MOCHIKIN】一周年を迎えられたことはほんとに幸いで、これもひとえにファンの皆様のおかげです。今回はできるだけ還元したいという気持ちで用意していますので、とにかく楽しんでいただければ嬉しいです。
【きっきゃわー氏】ファンの皆さんからたくさんの反応をいただいたから、墓場文庫も集英社ゲームズさんも、何かをもらったらその分返したいという思いが爆発しているのがこのイベントだと思います。会場に来た方がSNSのタイムラインに写真をたくさん流してくださると、事情があって来られなかった方にも少しでも雰囲気が伝わるかなと思うので、秘密でない部分はぜひ発信してもらえると嬉しいです。いろんな楽しみ方がありますので、1人でも多くの方に楽しんでもらえたらと思います。
【あだP氏】イベントに出るたびに「特装版の再販はないんですか」と何十人もの方に聞いていただいていて、チーム内でも話し合っていました。今回、集英社ゲームズさんにご相談して、全てではないですが、特装版に含まれていたものを一部再販できることになりました。ずっと求めてくださっていた方には、ぜひこの機会にお求めいただければと思います。
【林プロデューサー】皆様に支えていただいたことが全てです。できるだけ多くの方にこのイベントに参加していただきたいということで、全国5カ所での開催を実現しました。全都道府県は難しいですが、できる限り多く回れるよう努力していますので、ぜひ足を運んでいただければと思います。
――ありがとうございました!
■「全国解体大巡廻」開催スケジュール
東京:有楽町マルイ 8階 イベントスペース「SPACE 4」 2月20日(金)〜3月8日(日)
大阪:あべのキューズモール B1階 3月20日(金)〜4月5日(日)
愛知:名古屋セントラルパーク地下街 4月17日(金)〜4月26日(日)
福岡:博多マルイ 5階 5月2日(土)〜5月17日(日)
北海道:サッポロファクトリー2条館1階 5月29日(金)〜6月7日(日)■東京会場詳細
開催場所:有楽町マルイ 8階 イベントスペース「SPACE 4」
開催期間:2026年2月20日(金)~2026年3月8日(日)
営業時間:11:00~19:00 ※体験&物販エリアは最終入場18:00
入場料:体験&物販エリア 税込900円
店舗HP:https://www.0101.co.jp/086/
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