東京・築地で実際に食べて心からおいしいと感じたインバウンド客が知らないグルメ7選

  by クドウ秘境メシ  Tags :  

築地はグルメの宝庫だ。市場が豊洲に移転したとしても、築地がグルメの聖地であることに変わりはない。日本人のみならず、多くの海外旅行者、いわゆるインバウンド客が訪れている。築地、どこに行ってもインバウンド客でにぎわっているように思えるが、実は、インバウンド客がほとんどいない絶品な飲食店も多数存在する。

東京・築地で実際に食べて心からおいしいと感じたインバウンド客が知らないグルメ7選

今回は「東京・築地で実際に食べて心からおいしいと感じたインバウンド客が知らないグルメ7選」と題して、ほぼインバウンド客が訪れない名店をご紹介していきたいと思う。

1. 吉平の「とんかつ」

築地の「吉平」の店舗は、地下鉄築地駅から徒歩2分ほどの場所にある。築地KYビルという商業ビルの中にあり、築地グルメの名店が複数入っているビルだ。ビルに入ると、すぐに築地の「吉平」の場所がわかるはず。まぶしいくらい真っ白な暖簾に「吉平」と書かれているからだ。
「吉平」での筆者は、最初はいつも塩もソースもかけないで食べる。

肉、衣、油、脂、ただそれだけで、じゅうぶん美味なのである。かつて「吉平」と「檍」でとんかつを食べて、わかったことがある。それが「本当においしいとんかつは塩やソースがなくともおいしい」ということ。いや、塩もソースもとんかつにとって重要な盛り上げ役ではある。筆者も後半はかけて食べる。それはそれで、とてつもなくウマイ。しかし、なくても食べられてしまうのが「吉平」のとんかつなのだ。

「吉平」(東京都中央区築地4-7-5 築地KYビル1F)

2. フォーシーズンの「和風スパゲティ」

『フォーシーズン』のスパゲティはどれを注文しても絶品といわれているが、はじめて行くのであれば、和風スパゲティを推奨したい。見た目、味、食感、すべてにおいて衝撃を受ける独自のテイストが楽しめる。

まず、スパゲティを完全に覆ってしまうほどの紫蘇(しそ)に驚かされる。丁寧に極細に切られた紫蘇が大量に盛られている。さすがプロの職人だなと感じるのが、紫蘇がふわっと盛られている点。湯気や湿気でベタッとしていないので、シャキシャキとした紫蘇の食感と風味が損なわれない。

「ウインナーが隠し味」「特別なウインナーを使っている可能性がある」などの声が食通の間で噂されていたので、シェフに話を聞いてみたところ「ウインナー? ああ、何も考えないで入れてるだけ(笑)。ウインナーに何の意味もないんですよ。普通に買ったやつを意味もないのに入れちゃってる。意味がなくてごめんなさい……」とのことだった。奥が深い。

「フォーシーズン」(東京都中央区築地4-14-18 2F)

3. てんぷら黒川の「天丼」

もし東京・築地で間違いない絶品な天ぷらが食べたいのであれば、「てんぷら黒川」は良い選択。外国人観光客だらけの築地の街だが、黒川がある地域は観光客がほぼいない。ランチは天丼を楽しむことが可能。本格的な天ぷらを江戸前天丼として楽しめる、希少な店ともいえる。天丼にはお茶、漬物、味噌汁がついてくる。

黒川の天丼の素晴らしい点はたくさんあるが、そのひとつが、盛りの美しさ。シャリッと揚げられた天ぷらに、タレがジュワッと染み込んでいて、ビジュがイイ。そして、天丼の写真を見てお気づきだろうか。そう、米がほぼ見えない。天丼の主役である天ぷらが丼内の大部分を占めていて、米は天ぷらを盛り上げるために必要な必要最低限の量。天ぷらと米を楽しむ最高の比率で丼に盛られているのだ。

少なめの米で食べる天ぷらは至高。ダメな江戸前天丼にありがちな、衣がベチャベチャになるという事もなく、極めて繊細な仕上がりに感動。黒川の職人によって仕上げられた魚介類は極めて美味で、さすが築地の歴史あるお店。特に海老とホタテのふわっと食感から、あふれる甘味と旨味は最高だ。

「てんぷら黒川」(東京都中央区築地6-21-8)

4. 田所食品の「魚卵屋のたらこパスタ」

最初に謝るが、ここはインバウンド客にも大人気のお店である。あまりにも美味しいため、どうしても紹介したかった。いつも大盛況の田所食堂だが、回転は早いほうで、さほど待たずして食べられる。まず店頭でおっちゃんに食べたいパスタを伝え、会計を先に済ませる。そのあと番号札を渡される。テーブルは椅子があるカウンター席と、路上の立ち食いテーブル席がある。とりあえず待っているときはテーブル席あたりで食べるスペースを確保しつつ待つ感じだ。

まずビジュアルが凄まじく魅力的。極太麺を使用。限りなくモッチモチで、ほど良い旨味と塩味のタラコとともに味覚を包み込む。このパスタのモチモチ食感だからこそ、タラコの広がりを強く深く感じられるのだ。ひとつひとつオーダーを受けてから丁寧に仕上げているので、作り手の思いがそのままおいしさに反映されているように思う。

たっぷりとレモンをパスタにしぼって食べたが、やっぱり感動。濃い旨味がタラコの粒子ひとつひとつから引き出される。タラコパスタとレモンの相性の良さを再確認。ちなみにスープも極めて繊細で上品な至高の一杯(あなどれない味)。ごちそうさまでした。「田所食堂」(東京都中央区築地4-9-11)

5. 丸豊の「おにぎり」

ここはインバウンド客が多い地域にあるため、インバウンド客が来ることがあるものの、日本人客が多数訪れるおにぎりの名店。ボリュームがありながら、間違いない食材と調理法で仕上げたおにぎりは逸品。

特にシャケを使用したおにぎりは絶大な人気があり、一度でも食べたら最後、ここのおにぎりの虜になってしまう。米の炊き加減がバツグンに素晴らしく、常温でも、たとえ冷えていても、激しくおいしいのである。

おにぎりひとつのサイズがやや大きいので、複数のテイストを買って、仲間や家族とシェアして食べ比べをするのも楽しい。あまりにもおいしすぎて行列ができることもあるが、たとえ並んででも買う価値がある名店といえよう。「丸豊」(東京都中央区築地4-9-9)

6. リリーカレーの「カツカレー」

極上のとんかつ体験ができる吉平だが、ときおり、カツカレーの店「リリーカレー」として営業する。その日は、極上の吉平のとんかつと、極上のカレーの融合が堪能できる、スペシャルな日。吉平の公式INSTAGRAM(インスタグラム)で、リリーカレーとして営業する日を確認可能だ。

今回オーダーした料理は「豚肉ベリーのカツカレー」。そして「豚とろのとんかつ」を追加。とんかつ大量盛りのカツカレー、これ、超ごちそう。吉平のとんかつのウマさを知っていれば、これが超ごちそうであることがわかる。極上のとんかつをたくさん食べられて、しかも極上のカレーも食べられるのだから。

うまい、うますぎる。ザクザクな衣、ジューシーで肉汁たっぷりなとんかつ! なにより、肉の旨味が濃い。濃くて、それでいて上品かつ心地よい! そのまま食べても絶品なのに、そこにまったりコク深いカレーがたっぷり! 最強と最強、最高と最高、極上と極上の組み合わせとはこのことをいうのだろう。 ちなみに、カレー自体にも肉が含まれていて、これが甘味と旨味をジワッと感じる至高のもの。

「リリーカレー」(東京都中央区築地4-7-5 築地KYビル1F)

7. 幸軒売店の「シュウマイ」

野外でシュウマイを販売している店は「幸軒売店」。通常の食堂としても営業しており、そちらは「つきじ幸軒」(東京都中央区築地4-10-5 夕月ビル1F)として営業。最初、シュウマイは調味料がかかっていないプレーンな状態で販売されている。あとから客が好きな調味料をかけて食べるのである。

オススメの食べ方は、大量のコショウをふりかける。その食べ方こそ「ツウ」といわれているが、そのあたりは個人の好みにより大きく違ってくるだろう。ここのシュウマイはなかなか大きい。アツアツのシュウマイをガブリとまるかじり。

食べた瞬間、大量の旨味が大量の胡椒とともに味覚を訪れる。これは確かにコショウの大量がけは間違いない。胡椒が多ければ多いほど、シュウマイの旨味を増幅させているように感じる。

「幸軒売店」(東京都中央区築地4-13-15)

豊洲も良いが築地には築地の魅力と名店がまだまだある

市場が築地から豊洲に移って久しいが、たとえ市場のメインが豊洲になったとしても、築地の良さは変わらず残り続けている。老舗の飲食店は多く、いまだに地域住民や食通に愛されており、今も昔も変わらずグルメを堪能可能。

豊洲も素晴らしいが、築地にぶらりと行ってみてはいかがだろうか。きっと、新たなグルメ的発見があるはずだ。

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