井上想良、デビュー6年目のモットーは「無理をして自分を作らないこと」 3月には初舞台にも挑戦

  by ときたたかし  Tags :  

2020年に俳優デビュー、現在6年目にして数々の作品に出演中の井上想良さん。この3月には自身初となる舞台『世界が消えないように』へ出演するほか、映画『君が最後に遺した歌』が3月20日公開。2026年は1月期から4本のドラマにレギュラー出演するなど、俳優として快進撃を続けています。

それぞれの作品でまったく異なる表情で演技力の高さを見せ、「見るドラマ見るドラマに想良くんいる」「出る側も見る側も忙しい」などSNSではファンのみなさんの喜びが飛び交う井上さん。2026年の俳優としての現在地、そして心境を聞きました。

●芸能活動6年目に入られ、1月期から4本のドラマにレギュラー出演するなど数々の作品に出られていますが、この現状はどう受け止めていますか?

作品数が多くありがたく思いますが、自分の中ではまだ何かを残せた感じはないので、まだまだだなと思いながら頑張っている毎日です。

ただ、俳優の仕事はカタチがないものだなと思っていて、というのも僕はテニスを20年間くらいやっていたのですが、スポーツは勝ち負けですべてが決まります。でもこの仕事は、有名無名、上手い下手の基準が、人によって違うんです。売れた売れていないという評価も人によって違うから、本当に指標がないんです。なのでその人の個性がすべてでよくて、何がよくて何が悪いという感じはないなと、改めて今思っているところです。

●となると今の井上さんは、何を目指して頑張っているのでしょうか?

まずは業界内で必要とされること、ですかね。「この役だったら井上想良だよね! 面白そうだよね!」という感じで、会議で名前が出るような存在になりたいなと思っています。

●この3月には一週間ほど、『世界が消えないように』という作品で初めて舞台に挑戦されますね。映像作品との違いなど、楽しみにしていることは何ですか?

そうですね。朗読劇は経験があるのですが、舞台は初めてになります。これは再再演の舞台で、コロナ禍が舞台の物語です。ちゃんと稽古期間があるので演じる役を突き詰められる点が、舞台ならではかなと思っています。稽古では失敗していいというか、そこが映像とは違うところ。いろいろな演技法、役作り、そういうことを試せることに魅力に感じます。楽しみです。

●新しいことに挑戦することについてはいかがですか?

知らないことに飛び込んで行くことはけっこう好きなほうので、今は怖いという感情よりも楽しみな気持ちが勝っています。

●お芝居をするうえで大切にしていることは何ですか?

自分の感情を大切にすることですね。自分がしたいと思ったら、それをする。それは何でもよくて、ラーメンを食べたいと思ったら、心に従って食べる。ただ、食べたくて食べているのだから、本気で美味しいと思う感覚を大事にすることが重要なんです。自分の中で感情を押し殺していると、今度外に出そうと思った時に上手に出せないんですよね。なので感情を大切にする=自分を大切にすることなのかなと思っています。

●ちゃんと日常を生きるということに近そうですね。

そうですね。あとは無理をしないこと。僕、無理ばっかりしていたんですよ(笑)。たとえば外からの見え方を気にして、(人に)どう思われるだろうかとか、もうそういうことはいらない。もちろん俳優としての限度は守りますが(笑)。今年は自分の感情に無理をしないことを大事にしていこうかと思っているんです。

●2026年は、本当の井上さんが表に出て来る年になりそうですか?

たとえば心から出た言葉であれば、自分もそれを受け入れるべきだし、それを言ってまわりがどう思ったかも受け入れるべきだと思うんです。それが僕のキャラクターであり、僕のキャラクターになり、個性になっていくと思うんですよ。でないと、誰がやっても同じになってしまう。このことは今日最初に言った、「井上想良を使ってみよう」という意味につながっていけばいいなと。

●20代でやっておきたいことは?

スポーツなど全力でできることを、体力的にできなくなる前にやっておきたいですかね。海外旅行なども身体に負担がかかることなので、旅行や バンジージャンプ…それはやりたいとは思わないですが(笑)、身体が元気なうちに今しかできないことをやっておきたいですかね。

●6年目を迎え、ファンのみなさんに伝えたいことは何でしょうか?

僕が悩んでどうしていいかわからなくなった時に、とある先輩俳優が「自分を応援してくれる人、近くにいてくれる人を大事にしろ」と言ってくれたんですよ。それってどういうことかと言うと、自分を信じられていない自分を好きになって、「それでいい」と応援してくれている人って、そうそういないだろうと。だから、そういう人を大切にしないといけないと。だからファンのみなさんには感謝でしかないし、いろいろな一面を見せていきたいんです。今後もいろいろな作品に出て行きたいと思います。

●今日はありがとうございました!

1998年8月12日生まれ。大分県出身。2020年デビュー。
現在、カンテレ「顔のない患者ー救うか、裁くかー 」WOWOW「ストロボ・エッジSeason2」BS朝日「家庭教師の岸騎士です。」NTV「パンチドランク・ウーマン−脱獄まであと××日− 」に出演中。3月には舞台「世界が消えないように」の出演や、映画「君が最後に遺した歌」の公開が控える。

ときたたかし

映画とディズニー・パークスがメインのフリーライター。「映画生活(後のぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。

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