大阪のお好み焼き、どうしてあんなに美味しいのでしょうか。お好み焼き、もとはといえば「粉」。その粉が、食材と職人たちによって絶品なお好み焼きになる。あまりにも人を魅了してやまないお好み焼き、皆さんにも、お気に入りのお好み焼き屋があるのではないでしょうか。
実際に食べて本当に感動した大阪府のお好み焼き屋10選
そこで今回、大阪人に教えてもらった&大阪人が推していた「実際に食べて本当に感動した大阪府のお好み焼き屋10選」をご紹介したいと思います。地域住民が愛する店だけでなく、観光客が行きやすい店舗も選んでいます。2025年に営業していることを確認していますが、年末年始、ゴールデンウイーク、お盆シーズンを含め、臨時休業があるかもしれないので、行く場合は事前に確認しましょう。
1. とんぺい
これは、美味しい。本当に、美味しい。偽りなく、美味しい。50年以上の歴史ある店舗であり、そこで焼かれるお好み焼きの味は、まさに「年季」と「熟練」という時が成せるもの。焼きそばから放たれる薫りと、焼けるソースから漂う薫り。そこに絶妙に崩れない程度のトロットロのお好み焼きが、食べた瞬間に豚肉と卵の旨味を放つ。
生地の「旨味の密度」が絶妙である点にも着目したい。地味ではなく、旨味が濃すぎることもなく、具とソースによって生地の旨味が昇華する「旨味の流れ」ができているのが嬉しい。ここでお好み焼きを食べたら、優れた生地の旨味に衝撃をうけ、他店で体験したことがないものとなるだろう。
「とんぺい」(大阪府大阪市中央区南船場4-9-11)
2. はちの巣
濃いめのソースに太めの麺が絶品の焼きそば。ごはんにワンバウンドしてズズッとすすり、間髪入れずごはんをガツガツ食べる。これがもう、たまらない。薫り豊かなソースと麺がライスの甘味と旨味を増幅させる。お好み焼きも同じようにワンバウンドして食べる。そして味噌汁をズズッとすすり、炭水化物のマリアージュ完成。完遂、完璧。
実はこの店、マヨネーズが激ウマである。後半はたっぷりとマヨネーズをお好み焼きと焼きそばにかけ、豪快に食べ進めたい。なんだろう……、この不思議な、薫り高いマヨネーズが引き出す炭水化物の旨味……。不思議とウマイのである。炭水化物は蜜の味、いま完食したばかりなのに、もう食べたくなっている。
「はちの巣」(大阪府池田市石橋1-14-11)
3. 甘辛や
「甘辛や」で特に人気のメニューが、お好み焼きと焼そばロール。なかでも「豚スジこん」と呼ばれているお好み焼きは絶品で、ややドライでギュッと硬めに仕上げられたお好み焼きに、プルプルのこんにゃくが入っており、肉汁とソースとマヨネーズの作用によって「ドライなのに超ジューシー」という不思議な体験を楽しませてくれる。
お好み焼きと並んで人気なのが、焼そばロールだ。焼きそばをフワフワの玉子焼きで包んでいる絶品料理で、シンプルながらディープな旨味を堪能できる逸品。やや太めの麺は濃厚なソースをガッツリと纏っており、濃いのかな? と思いきや、玉子焼きが繊細な旨味を付加して濃さを良い意味でフォロー。突出した旨味と抑える旨味、どちらも混在することで生まれる美味しさのマリアージュが素晴らしい。
「甘辛や」(大阪府大阪市阿倍野区美章園3-2-4)
4. わきさか
「脇坂」には目立った看板も暖簾もなく、店内を覗かないとお好み焼き屋であるとわからない、民家のような店構えをしている。ミックスモダンは、薄い生地にたっぷりの麺と野菜をのせて、卵を重ねてじっくり焼いて出来上がり。目の前で調理してくれるので、隠し味の濃厚バターや謎の粉をたっぷりと使用しているのがわかる。
さっそく食べる。うんうん、これこれ、このソースの深い甘味が野菜と生地の旨味を盛り上げてくれるこの感じ、まさに旨味集合体! いや、旨味連続体とも言うべきかもしれない。だって、生地、麺、卵、野菜、空気、熱、すべてが旨味を猛烈に放出するのだから。美味しさが休む暇を与えてくれない。
「わきさか」(大阪府大阪市生野区巽中3-13-10)
5. 福太郎
世界的に絶大な人気を得ているお好み焼き屋で、海外からも多くの観光客が訪れるほど、その美味しさを求めてやってくる人がいる。ここのお好み焼きは、他店と比べて若干小さめだが、そこには美味しさがぎゅぎゅーっと詰まっている。
表面はしっかり焼かれているが、フワフワなのですぐに崩れてしまうのが特徴。熱々のお好み焼きを食べれば、一気に広がる具のウェーブ。ソースが多いほうが美味しく感じるという人もいる。
「福太郎」(大阪府大阪市中央区千日前2-3-17)
6. Sakura
地域住民にすこぶる評判が良い店。ここは味も素晴らしいし店員の人柄も良いと評判。今回はミックスモダン焼きをハーフ&ハーフでいただく。ハーフ&ハーフとは、半分にソースとマヨネーズ、もう半分に醤油をかける食べ方のこと。
ここのお好み焼き、ふわっふわなのに、しっかりカリカリとしたリズミカルで心地良い食感が楽しめ、ヤミツキになる。ライスも食べようと思ったが、残念ながら売り切れていた。ここを訪れたら、できれはお好み焼き2枚は食べておきたい。
「Sakura」(大阪府大阪市北区角田町9-10 新梅田食道街)
7. たけくらべ
極厚。ここのお好み焼きは極厚である。おそらく、大阪の中でもトップクラスの極厚っぷり。けっして潰したりしない。徹底的に重力に身を任せて仕上げられたお好み焼きは、超絶ふわふわ。この極厚とふわふわは、お好み焼き好きならば絶対に体験すべき逸品。
極厚のお好み焼きは、生地は少なめな印象。しかし具はガッツリと大量で高密度な印象をうける。ヘラで切ると、具沢山な内部を目視で確認できる。このお好み焼きは、生地を楽しめるのはもちろんのこと、具を楽しむお好み焼きといえよう。素晴らしい。
「たけくらべ」(大阪府大阪市中央区難波3-2-14)
8. 象屋
ケチャップとマスタードで食べるお好み焼き。奇抜すぎるからといって「お好み焼きの亜種」と思わないでほしい。ケチャップとマスタードで食べるお好み焼きは、激しくおいしいのである。そう、ケチャップとマスタードはお好み焼きと相性が良すぎるのだ。
マヨネーズ、ケチャップ、マスタードが盛られた状態で目の前に出されるお好み焼き。卓上のソースをかけても良いが、まずは、そのまま食べてほしい。ソースも良いが、マヨネーズ、ケチャップ、マスタードだけというテイストも、激しくおいしい。特に酸味が際立ち、酸味が生地の甘味を盛り上げてくれるのである。
「象屋」(大阪府大阪市西成区玉出西2-7-10)
9. だん
これざ「ザ・お好み焼き!」といえるお好み焼きが食べられる、間違いないお店。丁寧に焼かれたお好み焼きは、程よく厚みがある。そこにマッタリ濃密濃厚なソースをたっぷりと塗って仕上げられていて、ビジュの点でも100点満点。
なにより特徴的なのは、玉子感が強い点。厚みある玉子がお好み焼きのトロトロ感を際立たせてくれるので、他店では味わえない魅力といえるが、定番のお好み焼きとしての要素もしっかりあるので、「安定の美味しさと」「新しい美味しさ」が楽しめる素晴らしきもの。
「お好み焼きだん」(大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-3-12)
10. おかる
この店、お好み焼きが絶品な店として知られているのだが、お好み焼き定食も絶品。お好み焼き定食の食べ方は自由だが、特に美味しいと感じる食べ方が「お好み焼きをライスに乗せて食べる」というもの。
「ライスとともに口に運ぶ」「ライスにワンバウンドして食べる」どちらでも美味しい。ライスにワンバウンドした場合は、お好み焼きを口に含んだ後、すぐにライスを食べると良い。けっこう重要なのが味噌汁。お好み焼きとライスガッツリ食べ、そこで味噌汁をズズッとすする。炭水化物と炭水化物をタンパク質の汁でマリアージュ。まさにヤミツキになる。
「おかる」(大阪府大阪市中央区千日前1-9-19)
皆さんが好きなお好み焼き屋はどこ
大阪には無数においしいお好み焼き屋があるが、残念ながら閉店・臨時休業したお好み焼き店もあります。多くの人たちに惜しまれながら閉店した「きよみ」(大阪府大阪市住吉区上住吉2-3-22)、100円で激ウマなお好み焼きを売り続けた「お好み焼き屋」(大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-10)、昭和感じる店内で絶品お好み焼きを焼き続けた「美舟」(大阪府大阪市北区小松原町1-17)に感謝するとともに敬意を表したいです。
皆さんが好きなお好み焼き屋はどこでしょうか? 今夜、お好み焼き、食べたくなってきた人、いるのでは!? 行くしかない、お好み焼きの聖地・大阪へ。

