「アイソン彗星の特徴は、太陽をかすめる軌道を持つこと。太陽に最接近するのは11月29日ですが、この前後2~3日は太陽に近づきすぎて観測が困難です。」
国立天文台天文情報センター(東京・三鷹市)・専門研究員の臼田-佐藤功美子さんはいう。
「11月24日以前、または12月4日以降に明け方の東の空低くに注目してください」 最接近時の太陽との距離は約190万km。太陽の直径が140万kmなので、文字どおり「太陽をかすめる」彗星だといえる。
その後、12月26日に地球から約6400万kmの距離を通過する際も、「世紀の大彗星」として夜空に出現する可能性がある。 なお、アイソン彗星が太陽に近づくのは今回の一度きり。